<BMW選手権 3日目◇29日◇オリンピア・フィールズCC(イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>
米国男子ツアーのプレーオフシリーズの第2戦「BMW選手権」の第3ラウンド。3位タイからスタートした松山英樹は「69」とスコアを1つ伸ばし、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)とともに、トータル1アンダーでトップに立った。最終日はジョンソンとの最終組でツアー6勝目を目指す。
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この日、同組で回ったジョンソンとは、同じ「69」のスコアでも内容はまったく違っていた。ジョンソンがバーディパットを外しながら簡単にパーを獲っていくのに対し、松山は絶妙なアプローチとパッティングで耐えてパーを拾い続けるゴルフ。パーオン率は44.44%で、グリーンを外した10回中7回をパーでしのいだ。
「DJがいとも簡単にバーディチャンスを作っていたので、まあ入ってなかったけど、ああいうゴルフができたらすごい楽なんだろうなって。今日はそんなことを思う余裕もなく、自分のプレーで必死でした。明日もそんなにすぐ良くなると思ってないけど、必死にやった結果が良ければいいなと思う」と松山は振り返った。
1番パー5では、グリーン左手前からのバンカーショットがカップインして、イーグルスタートを決めた。4番パー4では、残り81ヤードを60度のウェッジで1メートルにつけてバーディ。一時はトータル3アンダーまで伸ばして単独トップに立った。
それから6番、8番、10番のボギーで、イーブンまでスコアを落として迎えた595ヤードの15番パー5。ティショットは383ヤードのビッグドライブで、右のファーストカットへ。ピンまで残り210ヤードのツマ先下がりから2オンに成功。本日2個目のイーグルは逃したものの、実に11ホールぶりのバーディで流れを変えた。これでトータル1アンダーとして、トップタイのままホールアウト。
「(ティショットが)あんなに飛んでいるとは思わなかったし、セカンドショットもラインに乗ると思ってなかった。(ファースト)パットは良くなかったけどバーディは獲れた。上がり3ホールもうまく締めることができたので良かったと思う」
この大会に勝てば、17年以来3年振りの優勝となる。「3日間は良いプレーができている。アプローチはすごく良いので、ティショットとパッティングがうまくいけばチャンスはある。こういうコースなので、1打も無駄にできない。スタートから良い状態で挑めるようにしっかり休んで頑張りたい」と松山は最終日への意気込みを語った。米ツアー6勝目まであと18ホール。最高の笑顔を期待したい。
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