今週の米国男子ツアーはドミニカ共和国で開催される「コラレス・プンタカナ リゾート&クラブ選手権(9月24〜27日)」。6月のツアー再開以来初の“プロアマ戦”が行われる大会として注目を集めていたが、人数は限定的ながら大会中にギャラリーが許可されることになった。開催コースのコラレスゴルフクラブの上がり3ホールほどにVIPやスポンサーとともに一般の観衆も交えて観戦できるコーポレイトエリアを設置するとPGAツアーが発表した。
コースで観戦するファンはソーシャル・ディスタンスを守るとともに入場時に検温を受けるなど、CDCの感染症対策のルール下で実施される。
6月にチャールズ・シュワブチャレンジ以降、前週の全米オープンも含めて15週間(16大会)を無観客試合として開催されてきた。今大会は本来3月末、WGCデルマッチプレーと同週に開催される予定だったが延期、6か月遅れでシーズンをまたいで20-21年の大会として開催されることになった。
ディフェンディングチャンピオンのグレアム・マクドウェルは「われわれのスポーツがここまで安全に続けて来られたことはとても幸運だと思う。しかしファンがいないと本当に寂しい。数ホールでも歓声の中でプレーできるのはとてもうれしい」と話す。
今大会に先がけてシニアのPGAツアーチャンピオンズがザ・サンフォード・インターナショナル(9月11〜13日・サウスダコタ州)でファンの入場が許可。マスクと消毒液が無料で配布され、ファンは無事に観戦を楽しんだ。
PGAツアーのジェイ・モナハン会長は「安全と思える時期がきたら、ファンを迎えての大会にしたい。その時期は確定できないし、大会が開催されるエリアの状況を考慮して決定したい」と話していた。
とは言え米国内での新型コロナウイルス感染者は今も拡大が止まらない状況で、すでに20万人を超えたと発表があったばかり。
今週のファン入場がすぐさまPGAツアーのすべての大会でファンを迎えるというわけには行きそうにはないが、少しでも歓声の中でプレーできることは選手にとってもファンにとってもエキサイティングな出来事、今週はそんな大会を楽しめる4日間になる。(文・武川玲子=米国在住)
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