<アジア・パシフィック アマチュア選手権 初日◇26日◇ロイヤル・ウェリントンGC(7,219ヤード・パー71)>
ニュージーランドのロイヤル・ウェリントンGC で4日間の日程で開催される「アジア・パシフィック アマチュア選手権」。初日の午前中、リーダーボードを見ていると、ある名前に目がとまった。タイ国旗の横にかかれた「Kosuke Hanamoto」の名前。第1ラウンド終了後、彼に話を聞かせてもらうと面白い経歴の持ち主だった。
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日本人の父親とタイ人の母親をもつ18歳の浜本康介。タイで生まれ育ち、タイ語はもちろんのこと日本語、英語と3ヶ国語を問題なく話せるという。仕事の関係で父親は現在日本に在住しており、年3回ほどタイと日本を行き来し、家族の時間を過ごすという。
現在世界アマチュアランキングは67位。直近では「東南アジアアマチュアゴルフチーム選手権」(国別対抗戦)の1種目「プトラ・カップ(個人戦)」で優勝。タイチームの銀メダル獲得に貢献していた浜本は、タイのアマチュアゴルファートップ5に入る腕前だ。
そんな彼にゴルフを始めたきっかけを聞いてみると、「『みんなのGOLF』で遊んでいたら、実際にプレーしたくなった」。母親は少しだけゴルフをしていたが、父親は全くプレーしないため、普段は友人同士で練習をするのだとか。
今大会がアジアアマ初出場で「大きい試合ですし、色々な国の素晴らしいプレーヤーがいるので嬉しいです。国の代表として出場できて嬉しい」と大舞台に興奮している様子。
INスタートの浜本は、スタートホールの10番でチップインバーディを奪い、13番でも1つスコアを伸ばすと、一時は2位タイに浮上。しかし、15番、16番で痛恨のダブルボギーを喫すると、ハーフターン後の2番パー5では、池がらみのトラブルもあり、ダブルボギー。以後なかなかスコアを伸ばせなかったが、最終ホールの9番で3mのパットを沈めて、バーディフィニッシュ。1オーバー・23位タイとまずまずのスタートを切った。
「ここ1か月は、ドライバーが曲がりやすく、調子は良くないです。でも最後のバーディで気持ちがラクになりました。昼食後にドライバーを調整する為に練習します」と、2日目へ向けて意気込んだ浜本。タイにルーツを持ち、日本人の名で戦う若手の存在を覚えておいて損はないだろう。
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