<伊藤園レディス 最終日◇15日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
3年ぶりのツアー優勝&大会4勝目を狙い、首位と2打差のトータル8アンダー・3位タイからスタートしたイ・ボミ(韓国)。4バーディ・2ボギーと2つスコアを伸ばしたものの、トータル10アンダー・3位タイと優勝には手が届かなかった。
最終日最終組の1人として臨んだラウンドは、「1番でなんでバーディが来たのか(笑)」と振り返るほどの緊張感のなかプレーが始まった。懸命のプレーを続けたものの、逆転には一歩及ばず「今はまだスイングのことを考えて、優勝争いに集中できない状態。3日間いいプレーはできましたが、何も考えず攻められるようになっていきたい」と、復活途上であることもうかがわせた。
前日には、昨年結婚した夫・イワンさんからの『初日だと思ってプレーするといい』という電話でのアドバイスを心に留めてプレーし、「65」をマーク。一気に優勝戦線に名乗りを挙げた。この日も『きょうがスタートという気持ちで』という言葉を送られた。「これまで、ゴルフでいろいろな経験をしたから、それが邪魔をするということだと思った。今、目の前のショットは初めて打つもの、という意識で最後まで回りました」という気持ちで18ホールを回り切った。
付き合いだしてからと成績が出ない日々が重なり、夫に「苦しい姿しか見せられていない」というのは気がかり。「ゴルフ以外のことはすべて幸せ(笑)」という思いがあるだけに、ゴルフで喜ぶ姿を早く見せたい。
「来週(大王製紙エリエールレディス)はあまり相性がよくないので。でも天気もよさそうなので頑張れそうです」と愛媛で行われる次戦については自信満々とはいかないようだが、“公私”ともに充実する日は近そうだ。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>