コロナ禍で世界のスポーツ界が中断、中止を余儀なくされた2020年。しかし世界のスポーツビジネスは大盛況だった。
米フォーブス誌の発表によると、20年にスポーツ界におけるスポーツエージェントによる取引額は560億ドル、日本円にすると約5兆6000億円(1ドル=100円換算)という驚くべき数字。エージェントは通常20%のコミッションを得るとすれば、彼らの収入は29億ドル、つまり2900億円というビジネスがなされたという。
ちなみにこの数字。NFL(アメリカンフットボール),NBA(バスケットボール),MLB(プロ野球)などのチームスポーツでは、チームとの契約金が含まれている。
ゴルフ界からはタイガー・ウッズ(米国)のエージェントを務めるマーク・スタインバーグ氏(エクセル・スポーツマネジメント)が「最も力のあるエージェント」部門で42位にランクイン。同氏がまとめた契約は1億102万ドル(約101.2億円)で、同氏は2000万ドル(約20億円)以上を稼ぎ出したとされている。
ちなみに個人スポーツのゴルフやテニスではツアーから得る獲得賞金にはエージェントフィが発生せず、プレー外のスポンサー契約などからの収入となる。
スタインバーグ氏はウッズを含め35人の選をが擁し、ジャスティン・トーマス(米国)、ジャスティン・ローズ(イングランド)らが名を連ねている。20年6月のフォーブス誌によるとタイガー・ウッズの過去1年の収入は6230万ドル(約62億円)だった。(文・武川玲子=米国在住)
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