きょう1月28日は辻梨恵の27回目の誕生日。今年度22歳となる渋野日向子、原英莉花ら“黄金世代”や、成人式を迎えたばかりの古江彩佳ら“プラチナ世代”が台頭するなか、27歳の辻やアラサーの選手たちは生き残りをかけて試行錯誤している。統合された2020-21シーズンで、辻の成績のカギを握るクラブがある。昨年発売されたプロギアの『RS5 フェアウェイウッド』だ。
上品さが溢れる 辻梨恵のパーティスマイル【写真】
辻が『RS5 フェアウェイウッド』を初めて手にしたのは昨年1月。「球が上がって飛距離が出る。右に逃げないので思い切り振れる!」と一発で気に入り、すぐに3W、5W、7Wがキャディバッグに加わった。辻がプロギアと用品契約を結んだのは15年のこと。そこから昨年までは14年モデルの『RS フェアウェイウッド』を使ってきた。16年、18年にもシリーズは一新されていたが、約5年間は新しいクラブに替えることができなかったのだ。
プロギアのプロ担当を務める中村好秀氏はいう。「辻プロはドローヒッターで球をつかまえたいタイプ。それまでのフェアウェイウッドが合わなかったのは、球がつかまりにくかったから。男子プロにはそれで良かったんですが、女子プロにはハードだったのです。『RS5 フェアウェイウッド』はつかまりやすさが向上し、それでいて球が上がりやすい。辻プロだけでなく、それまで他社のフェアウェイウッドを入れていた選手も、切り替えてくれました」。
辻はドローヒッターでアッパーに球をとらえるため、地面の上からロフトの立った3番ウッドで高さを出すのは得意ではなかった。『RS5 フェアウェイウッド』はフェース下部で打っても球が上がるため、飛距離も出る。もともと169センチと身長が高く、ドライバーが飛ぶ辻にとって、『RS5 フェアウェイウッド』の存在は大きなアドバンテージとなった。
辻がウッドにいれているシャフトは、グラファイトデザインの『anti Gravity』のプロトタイプで、50グラム台のフレックスSRを使う。女子ツアーで人気の先調子のシャフトで球が拾いやすく、右へのすっぽ抜けを嫌うドローヒッターに特に好まれている。
また、辻はコースのセッティングによって、7番ウッドと3番ユーティリティを使い分けている。グリーンが硬く止まりにくいときは、高さが出せる7番ウッドを入れ、風が強くボールを低く抑えたいときは3番ユーティリティを選択するという。中村氏は「いまはユーティリティよりも7番ウッドを入れる回数が増えています。190ヤードくらいのパー3や、短いパー5のセカンドショットで使う頻度が多いですね」と教えてくれた。
16年に賞金ランキング46位、17年に自己最高の31位になってからは、18、19年と50位以内の賞金シードを逃している辻。高初速・高弾道で飛ばせるフェアウェイウッド同様に、成績でも大きく飛躍したいところだ。
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