<AT&Tペブルビーチ・プロアマ 3日目日◇13日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇7051ヤード・パー72>
前週の「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」に続き今週も最終日を首位で迎えるジョーダン・スピース(米国)。ただし、首位タイだった先週と違い今回は単独首位。トータル13アンダーで2位グループに2打差をつけてファイナルラウンドに臨む。
2番のパー5では2打目を大きくダフってボギーとしたが、前半だけで3つのバーディ。ところがここからリンクスコースが牙をむいた。コースの特性上、10番まではフォロー風、そして11番を挟んで、12番からは強烈なアゲンストの風となった。「これがペブルビーチだ。まるで別のコースになることがある」。後半は5ホールで3ボギー。崩れそうになったが、それを救ったのが16番だった。
ティショットをフェアウェイに置くと、158ヤードのセカンドで8番アイアンを握った。「ボールの右側に泥がついていたのと、風が右からだったので左に行くと思った」。ピンの右に打ち出されたボールはピン右2メートルに着弾すると、転がってカップイン。起死回生のイーグルで息を吹き返した。
「すごくいい感じだった。狙ったところに落とせたけど、入ったのはボーナス」。初日の10番でも113ヤードからのショットを沈めてイーグルを決めるなど、先週からの勢いは続いている。
4位タイで終わった先週のリベンジに向けて、「先週よりは確実に自信がある。今日ももったいないのがいくつかあったし。日に日にスイングもよくなっているし、あとはグリーン上でショートしないこと」。海外メジャー4勝、世界ランキング1位に君臨していた27歳が、2017年「全英オープン」以来のツアー12勝目をがっちりと視界に捉えた。
これまで54ホールを終えて首位に立ったのは17回。うち、単独首位で迎えたのは11回。そのうち73%の8回は優勝へとつなげた。逆転を許した3度もプレーオフ敗退が2回に2位タイが1回とリードを守り切る術は熟知している。
「ガマンすること」と話す最終日は好天の予報。「だれでも64とかを出せる」と警戒を強めるが、ビッグスコアでまくられないために勝利へとひた走る。
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