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丸山茂樹が感じる時代の変化 「道具が進化しても、ウッズを超える選手はいない」【東京五輪コーチ対談】

今年8月に開催予定の東京五輪で、ゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める丸山茂樹と女子コーチの服部道子。ともに国内だけでなく海外のゴルフ事情にも明るい。そんな丸山と服部の対談が、2月25日発売のゴルフ誌ALBAで実現。世界で主流となっている飛ばし屋有利の“パワーゴルフ”について語っている。
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■グリーンから逆算するゴルフはもう古い!?
――世界のゴルフに目を向けると、最近はパワーゴルフ時代に突入した印象を受けますが、お二人はどう思いますか?
丸山:クラブやボールが進化したおかげで、一般アマチュアでさえ250〜260ヤードを飛ばす時代ですからね。最新兵器をブンブン振り回す若手が信じられない飛距離を出すのは当然ですよ。ホント、見ていて気持ちいいぐらい(笑)。
服部:ゴルフが変わりましたよね。昔はカップから逆算してティショットをどこに落とすか考えましたが、今は高弾道のストレートボールで飛ばした後は、短いクラブで上からドンという感じですね。
丸山:逆算するんじゃなくて、ティショットをどこまで飛ばすかというマネジメントになっていますよね。男子だけじゃなく、女子にもその傾向はあるんじゃないですか?
服部:あります。近年のメジャーセッティングを見ても、日によってティイングエリアの位置を変えていましたが、飛ばし屋が有利にならないようにという対策です。それでも圧倒的に飛んだ方が有利というのは世界共通の認識でしょう。
丸山:飛距離が伸びたからといってコースを長くするには限界があります。物理的に伸ばせても、歩く時間が増えればプレー時間が長くなるからです。PGAツアーでも日没サスペンデッドで選手が回り切れず、大問題になっていますからね。距離を長くする代わりにフェアウェイをよりタイトにしてラフを伸ばすしかありませんが、それでハイスコアが出るなら受け入れるべき。優勝スコアが30アンダーでもいいんですよ。
服部:今後クラブがどれだけ進化するのか分かりませんが、コースが長くできないのであれば、今までとは違った観点で見ないといけないんでしょうね。
■いまは心に残る1打や、印象的な試合が少ない
――飛距離は伸びていますが、それ以外の技術に関してもレベルは上がっているのでしょうか?
丸山:そうは思いません。タイガー・ウッズのすごさを目の前で見てきましたが、これだけ道具が進化した時代でも、彼を超える選手は一人もいないと思います。
確かにダスティン・ジョンソンにしても、ローリー・マキロイにしても、そのほかにも素晴らしい選手は何人もいます。でも、彼らのゴルフを見ると、ものすごくドライバーを飛ばした後はなんとなくグリーンに乗せて、なんとなくカップに入れているようにしか感じないんです。だから思い出に残るシーンが一つも浮かびません。
――確かにウッズには印象に残るシーンが多いですからね。
丸山:20メートルの超ロングパットを沈めて派手なガッツポーズをしたり、マスターズのようにアプローチの最後のひとコロがりでチップインさせたシーンとか、200ヤード以上あるところからピンをデッドに狙ってきたりなど、誰もがいろんなことを覚えているじゃないですか。
でも、いまは目の前で解説しているのに、あれ、マキロイってどうやって勝ったのかなとすぐに思い出せない。名場面が思い浮かばない時点で、ゴルフのクオリティが上がっているとは思えないんですよ。
服部:ウッズより前の世代にしても、ジャック・ニクラスには印象に残るシーンがあったし、ストーリーを感じる勝ち方ってありましたよね。いまの選手はクラブがものすごく進化したことで、ウッズのように地をはうようなローボールや、信じられないほどの高いボールを打つ必要がないからかもしれませんね。
丸山:心に残る1打がないから、死闘とか激闘も少ない。自分だけかもしれませんが、プレーオフの末にウッズがアーニー・エルスを下した2000年の「メルセデス選手権」のような名勝負が出てこないんです。むしろ、女子の方が、19年の「AIG全英女子オープン」で優勝した渋野日向子選手のように、パー4でワンオンを狙ったショットが印象に残ったりします。
服部:日本の女子には個性的な選手が増えてきましたね。渋野さんのように何事にも動じないタイプもいれば、畑岡奈紗さんのように緻密なタイプもいます。彼女らが切磋琢磨する姿は見ていて面白いし、それが女子ツアーの魅力かなと思います。
丸山茂樹
まるやま・しげき 69年生まれ。千葉県出身。国内男子ツアー通算10勝。2000年から米国男子ツアーに本格参戦して3勝。全盛期のタイガー・ウッズらとしのぎを削った。02年の「ワールドカップ」では、伊澤利光とのコンビで優勝。15年から五輪日本代表のヘッドコーチを務めている。セガサミーホールディングス所属。
服部道子
はっとり・みちこ 68年生まれ。愛知県出身。国内女子ツアー通算18勝。高校2年生だった85年、日本人として初めて「全米女子アマ」に優勝。テキサス大オースチン校を卒業後、帰国してプロに転向した。98年には年間5勝を挙げて賞金女王に輝く。19年に東京五輪の女子コーチに就任。解説者としても活躍している。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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