<アーノルド・パーマー招待 事前情報◇3日◇ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>
2月は2大会連続で優勝争いと好調の続くジョーダン・スピース(米国)が、意外にも「アーノルド・パーマー招待」に初出場する。
「たぶん、このパーマー招待とホンダ・クラシックの2大会だけが、ツアーのなかでまだ出場したことがなかったと思う」とスピース。「ずっとテレビで見ていたけれど、バミューダ芝は大好きだし、風が強いコースも好き。これまでは世界ゴルフ選手権シリーズと地元テキサスの試合で、マスターズ前のスケジュール調整が難しく、出場できなかった」と話す。
現在世界ランキング62位のスピースは、前週の「WGC-ワークデイ選手権アット・ザ・コンセッション」の出場権を得られなかった。「だから今年はこの難しいコースをプレーするのはとても良いチャンスと思った。実際、僕はザ・プレーヤーズ選手権もこれまであまり良い成績を残していないから、ここで勢いがつけば…」と期待を込める。
スピースは17年7月の全英オープン制覇以来、勝利から遠ざかっている。ドライバーショットの不振からスランプと言われてきた。今年は2月に入ってから「ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン」で4位タイ、「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」で3位タイと久しぶりの優勝争い。続く「ジェネシス招待」は15位タイと安定したプレーを続けている。
「このコースは経験が必要。でも新しいコースに挑戦することはいつだっておもしろいもの。好調が続いているのでコースに出て戦うことにとてもエキサイトしている」と話し、開幕前日には故アーノルド・パーマー氏のオフィスを初めて訪ねた。
「アーノルド・パーマーが亡くなる前に、少しでも一緒に時間を過ごすことができたことは本当に幸運だったと思う。彼は目標とする人であり、すべてのゴルファーはみな、パーマー氏のように振る舞うべきだ。自身のブランドを築いた初めての選手だが、それよりも人々とどう接するかべきか、本当に見習うべきロールモデル。そんなエンターテイナーでありながら、猛烈な競争心のある選手だった」とレジェンドをしのんだ。(武川玲子=米国在住)
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