<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇7日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
スイング、セッティング、マネジメント、そしてコーチ…。今年から様々なものを変更した渋野日向子の2021年最初の試合が終了した。4日間を総括し「いいところも、悪いところも。新しくいろいろなものが見えました。晴れているとき、雨や風のときの自分のゴルフ、今の私を知ることができました」と話した渋野。笑顔アリ、怒りアリの72ホールで何を感じたのか。
まずは今年から『左を消す横振り』を意識して取り組んでいるスイングについて。ティショットには「やり切ることができた」とうなずいた。だが、一方で「セカンドショットや短い距離になるとやりきれなかったかな」と課題に。「まだまだ練習しないといけないと思います」とした。
続いて今年から6番アイアンを2本、UTを2本から1本(22度と26度を24.5度のみに)にして、その分ウェッジを4本としたセッティングに変更。こちらも4日間同じ14本の組み合わせを通した。
「それぞれ新しく入れたクラブは活躍してくれたと思います。新しく作った長い6番アイアンでバーディを獲ることができましたし、ウェッジを4本にしたことでパー5は4日間で6個のバーディを獲ることができました。UTを1本にしましたが、その間の距離は正直1日に1回あるかどうか。それよりは必要な方を強化したいと改めて思いました」
そのウェッジに付随した、パー5で無理して2オンを狙わず100ヤード前後を残してバーディを狙うマネジメントにも手応えを感じている。「1日目以外は刻み方も良かったと思います」。得意距離を残せなかった反省を生かした3日間には合格点をつけた。
それでも目指すところはまだまだ先。「理想としているところとは程遠いというか、理想をまだ見つけられていない。やっていきながら理想を作るものだと思うので頑張りたい」。東京五輪、そして米ツアーの出場権獲得がかかる大事な一年。明確な収穫と課題を見つけて走り出した。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>