<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇7日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6561ヤード・パー72>
2017年8月以来のツアー2勝目こそ逃したが、森田遥はやりきった。首位タイから出た最終日は、出入りの激しいゴルフで5バーディ・4ボギー。トータル13アンダーと伸ばすには伸ばしたが、3位から出た小祝さくらに1打及ばず2位で大会を終えた。
「まずは悔しいですね……。だけど自信がついたので、来週、再来週に向けて冷静にいきたい」。昨年から続く20-21年シーズンはこれで14戦目。昨年9月の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で9位タイはあったものの、4戦連続予選落ちが2度など不振にあえいでいた森田の姿は、この日はなかった。
「順位を見て、やってきたことは間違っていなかったと実感しています」。賞金シードから陥落した19年、調子をさらに落とした20年。そんな苦労のすえに基本的な練習からやり直して迎えた21年は、最高とまではいかなくとも、上々の滑り出しだ。
この日の2つのボギーは「ダブルボギーになってもおかしくなかった」。15番パー4ではティショットで池につかまりピンチ。それでもなんとか最低限のケガで切り抜けた。それよりも悔やまれるのは最終18番だった。
15番のボギーで一歩後退したが、17番では粘りのバーディで盛り返した。小祝と並んで首位タイで迎えた最終ホール。「バーディがマストだと思っていた」というパー5では3打目を3メートルにつけながら、決めきれず。バーディとした小祝に振り切られた。
悔しい敗戦ではあるが、これで賞金ランキングも38位に浮上。長いシーズンはまだまだ続くが、シード復活、そしてツアー優勝の影も近くなっている。次週は香川県出身の森田にとって地元ともいえる四国での大会。「無観客なので……そこが」と、ファンの後押しはないものの、その目は地元Vを確実に見据えている。
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