<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 最終日◇14日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6228ヤード・パー72>
出入りの激しい1日を終えて、「うーん…」と首をかしげた渋野日向子。3バーディ・6ボギー・1ダブルボギーの「77」と、ファイナルラウンドはドタバタの展開だった。
序盤から連続で3パットを叩き、スタートでつまずいた。インスタートの11番で1.2メートルのチャンスにつけたが、ここからまさかの3パット。「ここからちょっと、自分がどこに向いているのか分からなくなって、むちゃくちゃになっていた」と、12番、14番でも3パットのボギーを喫した。
予選ラウンドからショットの調子を上げたものの、なかなかチャンスをつかめない。15番パー5で再びバーディチャンス。「あんだけ近くについたら、これは入ってくれるだろうと思った」と、その距離は渋野いわく「アシ一足分、26.5センチ!」。一度マークして慎重に沈めると、キャディの定由早織(さだよし・さおり)さんとグータッチ。「久しぶり!」と笑顔で30ホールぶりのバーディを喜んだ。
後半1番でも4メートルを流し込んで再びバーディ。悪い流れは断ち切れたかに思えたが、5番パー5はバンカーに2度つかまってダブルボギー。6番で微妙な距離のバーディパットを沈めたが、この日はこれが最後のバーディだった。
トータル7オーバーまで後退したが、スコアが悪い中でも「スイングは意識してできた」と評価できる点もゼロではない。日本で戦うのは残り2試合、鹿児島で行われる来週の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」に向けて気持ちは一度リセット。「楽しみなのは、クロブタ! やっぱり“食”になりますね」と、人生初の鹿児島に向かう。
「まずは予選落ちをしないこと。3日間を通して試合をすることで見えてくる物があるので、そこは最低限頑張りたい」と、4月1週目の海外メジャー「ANAインスピレーション」に向けてもうひと踏ん張り。「おいしいもの食べて、寝る! また来週!」と、自分に気合を入れるようにコースを後にした。
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