<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 初日◇26日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇ 6568ヤード・パー72>
パット・イズ・マネー。古くからゴルフ界で言われる言葉だ。どれだけいいショットを打とうが、最後のパッティングを決めなければ勝利、巨額の賞金をつかむことはできない。そんな“最後の仕上げ”を任せるクラブに注目してみよう。今週は2021年から鈴木愛の“エース”を襲名したPING 2021 パターシリーズの『アンサー2』。
先週の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」を2位タイで終え、いよいよエンジンがかかってきたことを印象づけた鈴木。鹿児島のグリーン上では、真新しいパターがバーディゲットを後押しした。それが、PINGが今年4月に販売を開始するニューシリーズのなかのピン型パターだ。
2月に行われた同社の新製品発表会に登場した際、鈴木は「ここ1カ月はアンサー2しか使っていない。転がりもいいし、タッチ、コントロール性もよくてスコアもバンバン出ています」と相性のよさを強調。その言葉通り、今年初戦の沖縄からバッグインしている。
そのヘッドは、いわば“鈴木愛仕様”だ。PINGの担当者は使用までの過程についてこんな話をする。オフに初めて試した際、通常モデルの350グラムのヘッドを「少し軽い」と感じ、そこから調整。鉛を貼って360グラムにしたところで、バッチリと手になじんだため、その後、米国からこの重さのヘッドを取り寄せ、現在使用しているという。
14試合に出場した2020年から続く今シーズンで、いまだ勝利はなし。19年の賞金女王は、ここまで4486万7848円を稼ぎ、賞金ランキング10位につけているものの、本来の力からするとまだ物足りない。鈴木にとって、浮上の大きなカギを握るのはやはりグリーン上のプレーの精度。新たな相棒とともに、ここから勝利を積み上げたいところだ。
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