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「もう終わったと思った（笑）」　畑岡奈紗は今季初60台で“カムバック”予選突破

＜ANAインスピレーション　2日目◇2日◇ミッション・ヒルズCC（米カリフォルニア州）◇6865ヤード・パー72＞
世界ランキング8位で日本勢のエースが土壇場で粘りを見せた。初日を3オーバーとし、大きく出遅れた畑岡奈紗が、2日目に6バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「69」で回り、トータルイーブンパーの44位タイで予選突破を決めた。
今季4戦目で予選カットが2回と、調子が上がらなかった畑岡。今年は10ラウンド目で初の60台をマーク。「久しぶりに5コ以上のバーディを獲るラウンドができてよかったと思います」と、まずはホッとした表情を浮かべ決勝ラウンド進出を喜んだ。
出だしの10番からからバーディを重ねて前半だけで4バーディ・1ボギー。前日の借金を一気に取り返した。「はまればいいスコアも出ると思っていた。凡ミスはしないようにと思っていた」というなかで、順調にスコアを伸ばしたが、落とし穴が待っていた。
後半に入っても4番でバーディを奪って一時はアンダーパーグループに浮上したが、6番のティショットで池につかまりダブルボギー。「6番でああいうミスをしたあとは、もう終わったと思ったんですけど（笑）」と、予選落ちが頭をよぎったが、そこは畑岡。続く7番で7メートルを沈めてバーディ。なんとか週末行きの切符を奪い返した。
上位との差は開いているが、いまは焦るときではないという思いが強い。「無理した攻めはしないようにしたい。今は攻めができる状態じゃないので、できると思ったところだけやって」と、安全運転を強調。コースの難易度も増すばかりのなかで、大けがを防ぐ戦法だ。
昨年大会では7位タイと上位に食い込んだが、多くを求めず望む残り2日間。「まだ不安要素のほうが大きいですね」としながらも3アンダーのプレー。持ち味のショット力が戻れば、ビッグスコアも見えてきそうだ。
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