<中日クラウンズ 2日目◇1日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
「中日クラウンズ」の2日目を終えて、久々に見る名前がトップに並んだ。2年の兵役を終えて今季から復帰した、ツアー1勝のソン・ヨンハン(韓国)だ。
2019年から兵役に就き、昨年8月に無事終了。4月の「東建ホームメイトカップ」で日本ツアーに復帰を果たし、「6年くらいプレーしていたから、あまり久々という感じはしなかったです」と、爽やかな笑顔は健在だ。
「山の上に行ったら、北朝鮮が見えるところ」で務めた兵役は、ゴルフもできず。「日本に行きたくて、スコアもずっとチェックしてた」と、日本語の勉強をしながら日本ツアーに戻ることを楽しみにしていた。
やっとしっかりラウンドができたのは、兵役を終えた昨年8月。試合感も戻らないなかでも地道に調整を重ね、東建ホームメイトカップ、「関西オープン」と予選を通過。今週はトップタイで最終日を迎えた。
韓国にいるあいだ、気になっていたのが若手の活躍。「日本の若い選手が、すごくよくなったよね」とツアーの動向をチェックしていた。兵役に就くあいだも年下の上官に囲まれ、「“はい、はい”って言わなければいけなくて、でも面白かったです(笑)」と笑うヨンハンも、今年の7月で30歳だ。
2打差までに8人が並ぶ大混戦。片山晋呉や宮本勝昌らベテランに加え、金谷拓実らも優勝圏内につけている。「優勝争いは久しぶり。まずは自分のプレーに集中して頑張ります」と、念願の日本ツアーでの空気を存分に楽しんでいる。(文・谷口愛純)
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