<中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 事前情報◇20日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6486ヤード・パー72>
4月の「オーガスタナショナル女子アマチュア選手権」を制した梶谷翼が今週、その優勝後初となるプロトーナメントに挑む。水曜日に1ラウンド、木曜日にはインの9ホールを回り、自身の調子やコースの状態を確かめた。
帰国後2週間の隔離期間を過ごし、先週の“復帰戦”「関西女子アマチュアゴルフ選手権」で4位。そして連戦の舞台になるのがプロとともに戦う愛知県となる。「フェアウェイも狭くなっているし、打ちやすい場所や距離に刻むことも考えないといけない。(アンジュレーションのあるグリーンも)フックだと思って打ったらスライス、という場面もかなりあって難しいですね」。2年前の前回大会の優勝スコアは14アンダーで、例年伸ばしあいとなるコースだが、やはりプロトーナメントのセッティングには手を焼きそうだ。
さらにオーガスタから帰国して以降、なかなか満足いく練習量が確保できていない。「(隔離後は)取材や、お世話になっている方への挨拶もあり、なかなか練習や、学んだことを実践する機会がなかった。不安はあります」と、100%とはいえないなか開幕を迎えることになりそう。関西女子アマでも「試合勘」が失われていることを実感。「パットの距離感、ラインが全然読めなかった。早くよくなってくれればと思います」と、開幕前日もラウンドを半分で切り上げ、残りの時間を練習に割くことにした。
オーガスタ制覇で変わったことは「特にない」と話すが、その後の数週間で今後への道筋は立った。帰国直後は、日本ツアーを経ずに米国挑戦する可能性も口にしていたが、スケジュール的に今年行われる来季出場権をかけた米ツアー予選会(Qスクール)の第1次受験が困難になることが判明。それを受け「今年は日本でプロテストを受けて、通ればプロになろうと思っています」という方針を固めた。
ここからは今年“2度目”の実施となる2021年度のテスト合格を目指す。これは19年の「日本女子オープン」ローアマチュアなどの資格で、最終テストからの受験も可能となる。「絶対に受かりたい。それが1番大事です」と、ここを突破することが今後の大きな目標の1つになる。
「将来的にアメリカツアーに行きたい気持ちは変わらない」という考えにブレはなし。オーガスタ女子アマ優勝で、「全米女子オープン」(6月3〜6日)、「AIG女子オープン(全英女子オープン)」(8月19〜22日)という海外メジャー出場権も手にした。「予選通過は絶対したい。ローアマも獲りたいので一打一打大切にプレーしていきたいです」。今週まずは自身4試合目となる決勝ラウンド進出を果たし、今後に向けさらなる弾みにしたい。(文・間宮輝憲)
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