<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 3日目◇22日◇取手国際ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6804ヤード・パー70>
首位と5打差の3位タイからスタートした石川遼は、1番と3番で2つのボギーが先行する苦しい立ち上がり。後半巻き返して「68」で回ったものの、首位の大槻智春の背中は6打差に遠のき、順位も7位タイまで後退。ホールアウト後、最終日に向けては「獲れるホールできっちり獲っていくのがビッグスコアには大事。そこに集中したい」と語った。
1番ホールの1打目からいきなりつまづいた。3番ウッドで打ったティショットは左のフェアウェイバンカーへ。あごの近くについて2打目はレイアップ。「100〜130ヤードくらいの距離感も合わなくて」と、残り100ヤードちょっとの3打目はグリーン奥にわずかにこぼれた。7メートルのパターを1.5メートルショートして、それを沈めてなんとかボギー。
2番パー3でも「ティショットがバタついて」グリーンにわずかに届かず、フェアウェイから打った7メートルのファーストパットは1.5メートルオーバーしたものの、返しを入れてパーセーブ。続く左右の木がティショットの入り口を狭める3番パー4では再び3番ウッドを握り、「油断してないつもりだったけど、(1番のミスで)ちょっと自分でつかまりすぎを嫌がって、スイングを信じ切れない部分があった」と今度は左の林へ。2打目は出すだけでボギーとなってしまった。
出だしの3ホールでスコアを2つ落とし、「最初の3ホールは本当にもったいなかった。ショットで落としたスコア。こういうのはなるべくなくしていきたい」と振り返る。
ホールを重ねるにつれてショットの調子を取り戻し、「16番、17番くらいでようやく距離感が合ってきた」。終盤の16番パー3では、8番アイアンで1.5メートルにつけてバーディを奪うと、続く17番パー4では、残り75ヤードのセカンドショットを30センチのベタピンにつけてバーディ。上がり3ホールで2つ伸ばして、「最後は諦めずに良いショットが打てた」と、あすの最終日につながるゴルフを見せた。
そんななか、きょうのウェアで目を引いたのは、ゴルフパートナーを連想させる黄色いパンツに、時計盤とバンドの色が違うカラフルなG-SHOCKの腕時計。ゴルフパートナーのカラーに合わせたのかと聞かれ、「一概にそうは言えないですよね。いろんな企業が黄色を使っていると思いますし」と笑う。またG-SHOCKに関しては、「この時計を初めて着けられたのが、きょうは良かった。いままで合う色がなくてなかなか着けられなかった。ずっと眠っていました。かわいいですよね」としみじみ。きょうはその腕時計のようにカラフルな内容のゴルフだったが、あすはどんなゴルフを見せるのか注目したい。(文・下村耕平)
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