<ドウ・グレート・レイクス・ベイ招待 初日◇14日◇ミッドランドCC(米ミシガン州)◇6277ヤード・パー70>
“チーム・ネーションズ”の笹生優花とミンジー・リー(オーストラリア)は奇数ホールのティショットをミンジー、偶数ホールを笹生が担当したが、出だしの1番でいきなりダブルボギー。「まったく良いスタートができなかった」と、さすがのミンジーも表情が曇った。
1番パー4はセミラフから打った笹生のセカンドがグリーン左ラフへ。この第3打のアプローチをミンジーが大きくショートしてグリーンに届かず。笹生がピン1.5メートルにつけたが、ミンジーがこれを外し、まさかのダブルボギースタートに暗雲が立ちこめた。
「最初は(交互に打つ)オルタネートに慣れていなかった」と笹生も不慣れなフォーマットに戸惑った。だが、3番パー5で笹生が第3打を2メートルにつけると、ミンジーがこれを沈めてバーディ。二人に大きな笑みが戻った。
ショットに加えて、グリーン上で冴えた笹生のパッティングがチームを引っ張った。8番パー4で笹生が8メートルを沈め、11番パー5でもバーディを奪うと、15番では今度はミンジーが8メートルを決めてバーディ。16番は笹生が5メートルを決めて、連続バーディで2アンダーまで伸ばした。
「出だしはダブルボギーだったけど、それ以降は二人でできるだけバーディを獲ろうとアグレッシブにプレーした。優花がロングパットを決めてくれたから良かった」とミンジーが笹生を称えると、笹生は「ミンジーも決めてくれたから」と返した。
二人はコース上では談笑が続き、終始リラックスムード。笹生がティショットを曲げてクリークに入れた14番では、ミンジーがドロップして打った第3打をピン1.5メートルにつけるナイスリカバリーを見せると、笹生がこれを沈めてパーセーブし、後半への弾みとなった。
悔やまれるのは最終18番パー3だ。笹生が6メートルに1オンしたが、ミンジーがこれを2メートル近くオーバーすると、その返しを笹生が外して3パットのボギー。1アンダーへ後退したが、「まだグリーンは軟らかいから、あすはアグレッシブに攻める。一人が必ずパーをとって、もう一人がバーディを狙う」とミンジーが話せば、「アグレッシブに行けると思うので、その流れに乗りたい」と笹生も前向き。チーム・ネーションズの追い上げに期待がかかる。(文・武川玲子=米国在住)
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