東京五輪のゴルフ競技が7月29日に開幕する。ゴルフは前回のリオ五輪で112年ぶりに復活。今回も各国から男女60名が4日間72ホールをプレーする。開幕を前に、代表選手たちのプロフィールをオリンピックゴルフランキング順におさらい。世界中から集まる代表選手が霞ヶ関をどう攻略するのかに注目だ。
【アリヤ・ジュタヌガーン】(タイ)
■年齢:1995年11月23日生まれ 25歳
■プロ転向:2012年
■主な戦績:米ツアー12勝、海外メジャー2勝
タイが世界に誇る長距離砲。基本的にティショットはドライバーを打たず3番ウッドを握るが多くの選手を置き去りにする。さらに飛距離にばかり目が行きがちだが、ショートゲームも非常にうまく、平均パット数ではパーオンホール、1ラウンドあたりともにトップ10に入るほどの技術の高さを見せつける。
2007年にアマチュアとして出場した米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」で、11歳11カ月2日という史上最年少で予選を通過した天才少女は、その後も「全米女子アマ」でも優勝するなど輝かしい戦績を残し、2012年にプロ転向。
欧州女子ツアーで着実に力をつけると16年の「ヨコハマタイヤLPGAクラシック」でツアー初優勝。そこからあれよあれよと勝ち星を重ね、7月の「全英女子オープン」で初めてのメジャータイトルを手にした。結局この年は5勝を挙げて年間MVP、賞金女王に輝くなど大ブレークとなった。
18年には2つ目のメジャータイトルとなる「全米女子オープン」で優勝するなど、その後も順調に勝利を重ねて世界ランキング1位にも立ったが、18年7月の「スコットランド女子オープン」以降、勝ち星から遠ざかってしまう。苦しい時期が続いたが、21年、母国タイで行われた「ホンダLPGAタイランド」の最終日に「63」を叩き出し、5打差をひっくり返して3年ぶりの優勝。見事復活を遂げた。
前回のリオ五輪は絶好調期とあって、金メダル候補として出場。初日首位に立ったものの、3日目に2日目から痛めていた左ひざ痛で途中棄権を余儀なくされた。「五輪で棄権するなんて、本当にガッカリ。4日間すべて回りたかったし、どれほど大叩きしても気にならない。でも、今後のわたしのゴルフキャリアのことを考えた末の決断だった」と悔しい思いをした。それだけに東京五輪へ懸ける想いは強い。
また、姉モリヤも米ツアーで2勝を挙げているプロゴルファー。今回は残念ながら姉妹出場はならず。姉の分まで戦い抜く。
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