<ニトリレディス 2日目◇27日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6775ヤード・パー72/パー73>
ツアー史上3人目の3週連続優勝を最年少記録で狙う小祝さくらだが、2日間の予選を終えてトータル2アンダーの26位タイという成績でホールアウトした。首位をゆく全美貞(韓国)は11アンダー。9ストロークの差は大きいけれど、決勝は2日間ある。追いつけない差ではない。
初日は3バーディ・2ボギーの1アンダー、2日目は4バーディ・2ボギーで1アンダー。スコアを伸ばし切れていないのは、何か原因があるのだろうか。
「今日は特に後半で曲げてはいけないほうに曲げてしまいました。ティショットを曲げると難しくなるコースなので、あと2日間はそういうことのないようにしたいです。タイミングが悪くなっているんじゃないかと思います」と、小祝。
初日を終えたあとはアイアンの修正を念入りに行ったという。フォローを出す位置を調整し、顔の起き上がりが早いことを辻村明志コーチに指摘された。だが今日は、ドライバーが乱れた。アイアンがよくなればドライバーが悪くなる。アマチュアにもよくある症状だが、ゴルフは噛み合わせが重要だ。ドラーバーとアイアン、ショットとパッティング。噛み合わせが狂えばスコアは伸びない。
「まだ2日間あるのでしっかり修正してスコアを伸ばしていきたいです。小樽CCはショットでチャンスにつけないとダメなので、やはりアイアンをしっかり修正します」と小祝は言ったが、心配されるのは少し前まで体の回転と腕の振りが同調せず、手元が少しだけ体の正面から外れる症状が出ていたことだ。ほんのわずかに手元が外から下りてくる癖が出て、体と腕の同調が乱れていたのだ。しかしそれは、東京五輪開催でツアーが休みだったときにしっかり修正した。ただ、本人も「いいショットが出なかった」と話した15番、16番あたりのティショットは右に左に曲げていたのが気がかりだ。
とはいえ、小祝は練習の虫。昨日だってラウンド後に大会会場で練習を行った後に地元の北広島に帰りホームコースの練習場で球を打ったという。優勝したときでも祝勝会には顔を出すだけで、走り込みに行ってしまうという向上心の塊でもある。今日もホームコースで打ち込み、明日までにはしっかりと修正してくることだろう。
2020年大会の優勝スコアは、笹生優花の13アンダー。今大会は予選終了時点ですでに10アンダーが出ているだけに、優勝スコアは昨年を上回るに違いない。明日の3日目、首位にどこまで迫ることができるのかが勝負だ。しっかりスイングを修正した小祝のピンを刺すショットに期待したい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>