<富士通レディース 事前情報◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6679ヤード・パー72>
現在賞金ランキング4位の古江彩佳がホステスプロとして会見を行った。古江は2019年の富士通レディースでアマチュア優勝を遂げ、プロ転向。その後プロとして3勝を挙げているが、ホステス大会での優勝はまだない。
「今大会はホステスプロとして、毎日アンダーパーを目指して結果を残したいです。調子は悪くもなくよくもなくという状態ですが、パターが入ってくれればスコアは出せるかなと思います。グリーンがきれいで転がりがいいので、イメージしたラインに打ち切れるかどうかだと思います」
とはいえ、古江はパッティングの名手。現時点で平均パット数(パーオンホール)は1.7628で1位。本人が「ラインとタッチが合っていないことが、最近は多かった」と、言うほどパッティングに不安はないだろう。
今季は2020年に3勝を挙げたが、21年になってからは優勝から遠ざかっている。だがこの夏、米メジャーに挑戦しエビアン選手権とAIG女子オープンに出場。エビアン選手権では通算15アンダーで4位に食い込み、結果を残している。「悪くもなくよくもない」というショット次第となるのだろうが、パッティングのイメージがよくなれば、ショットのプレッシャーが軽減されて相乗効果を発揮するはず。
「昨年、優勝した一昨年と比べたら、ショットの安定性は悪くなっていますが調整中です」と古江は話すが、その表情から伺うに大きな不安はなさそうだ。確かにAIG女子オープン(全英女子)から帰国後に新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で隔離期間があり、その期間は練習もままならなかった。ツアー復帰後は日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で54位タイ、住友生命Vitalityレディス東海クラシック41位タイと奮わなかったが、続くミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでは3位タイ、日本女子オープン11位タイ、スタンレーレディス12位タイと復調の姿を見せている。
アマチュア優勝を遂げてシンデレラとなった本大会で、プロとしての4勝目を挙げることができるか。注目の初日は稲見萌寧、山下美夢有との組み合わせで同世代の対決。負けじ魂が強い古江だけに奮起が期待される。
<ゴルフ情報ALBA.Net>