<ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ!ツアートーナメント 3日目◇30日◇美浦ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6988ヤード・パー71>
欧州ツアー転戦を経て国内男子ツアーに復帰しているホストプロの谷原秀人が、5年ぶりの勝利に向け意欲を見せている。3日目を終えて首位の植竹勇太とは5打差ながら2位タイ。来月43歳の誕生日を迎えるベテランが、ツアー15勝目を目指す。
3日目は8バーディ・1ボギーの「64」をマーク。植竹、竹安俊也とともにベストスコアを叩き出したプレーについては「ショットがよくて、いいパットが決まってくれた」と、ひょうひょうとした姿はかつてのままだ。
人一倍の練習を重ね、スイング改造にも常に取り組んでいる谷原にとって、ようやく納得の形になってきた。「悩んでいたことも多かったので。クラブもしょっちゅう替えて色々試していました。やっとそれが先週のオフでつかみかけたので、それが自信になっているという感じです」と、手ごたえを実感している。
パターも5年ぶりにマレット型のセンターシャフトに変更。かつての平均パット1位の実力が戻り、好位置キープの立役者となった。
昨年の10月には「日本オープン」で2位、2020年最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でも2位タイとしながら、今年は低迷。最高成績は5月の21位タイと成績が上がらなかったが「やっとかみ合ってきた」と、ここに来てのビッグチャンスをつかんだ。
首位の植竹は東北福祉大の後輩。「最近の若い子は物怖じしないですから、なるべく追いつけるように。彼がどれだけビビってくれるか」と、先輩としてプレッシャーをかけ続ける構え。最終日最終組の戦いを熟知している谷原が、出だしから追い上げを開始する。
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