<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 2日目◇12日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>
1998年度生まれの黄金世代の一人、植竹希望が単独首位で大会2日目を終えた。昨季賞金ランキング33位に入り初シード入り。キレ味するどいスイングでショットの部門別数字はすべて上位。そんな期待の星が、初優勝にグッと近づいた。
昨年9月の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では首位で迎えた18番でティショットを引っかけ池に入れ、惜しくも勝利を逃した。それでも3大会連続トップ5入りなど頭角を現し、今季はより一層の飛躍が待たれる選手。2日連続の「67」を並べ、トータル10アンダーでリーダーボードてっぺん上に立った。
「昨年課題にしていたパターですが、オフにやっていた練習がうまくいったみたいです。入っているので、今のところは90点くらいのゴルフかなと思っています」と、初日からパット数は「27」、「29」とグリーン上のパフォーマンスがスコアに直結している。ショットメーカーの植竹にとって、グリーン上の課題克服は好スコアへの近道だったといえる。
前週の開幕戦では予選落ちを喫したが、その原因はパットにあった。タッチが合わないことに気づき、今週は、オフのあいだにも試していたという『オデッセイ トゥーロンMADISON』を投入し、硬く締まった高速グリーンの攻略に成功した。
「試合勘が足りなかった」と先週の予選落ちには反省を見せたが、その失敗を生かしての首位浮上。「気持ちは毎日毎日がマンデートーナメントみたいな1日競技と思っている」と、先を見ずに目先の結果を求める方向性を再認識。その日の目標はその日の朝に立てるという作戦で、最終日も変わらず迎える予定だ。
「緊張はすると思う」と初優勝がかかるファイナルラウンドは自分との戦い。目指すは日ごろから動画にかじりつくタイガー・ウッズ(米国)のリズム。「パターからアプローチ、ドライバーまでぜんぶ同じリズム。統一して同じ打ち方ができれば、何かが悪いということには陥らないので」と、プレッシャーがかかる優勝争いで実戦できるかが栄冠へのカギとなる。
「タイガーの動画は毎日見ているので、今日もいつもどおり見ようかなと思っています」とコースを後にした。虎のイメージを植え付け、希望を持って万全の準備態勢を整える植竹に歓喜は訪れるのか。
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