<LPGA新人戦 加賀電子カップ 事前情報◇6日◇グレートアイランド倶楽部(6,526ヤード・パー72)>
LPGAプロテスト合格者が戦う”同期決戦”「LPGA新人戦 加賀電子カップ」が12月7日(木)から2日間の日程で開催されるが、今年は勝みなみ、新垣比菜ら黄金世代の面々が多く、合格した年だけに、例年以上に注目が集まっている。
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優勝候補筆頭となる勝は、11月末から12月頭にかけて開催された「ファイナルQT」で26位につけ、来季前半戦の出場権を獲得。来季は、プロとしてレギュラーツアー参戦となる。
ファイナルQT最終日は、”フライング”で涙を見せた場面も…。ホールアウト後、アテストエリアで出場権獲得圏内から漏れていると思い、TVインタビューでは号泣。だが、のちに出場権獲得圏内に入っていることを知って笑顔に変わり、インタビューを取り直すというエピソードを生んだ。
15歳でアマチュア優勝を果たして以来、ずっと注目されてきた。ゴルフファンにも、プロテスト一発合格、そしてQT突破を当たり前と思われる立場。加えて、ファイナルQT前には多方面から応援の声をもらっていた。
「地元の応援の声はもちろん、仲の良い友達だったり、ファイナルに進めなかった選手にも”私の分まで頑張ってね”と声をかけてもらっていた。通らないと!という気持ちは強かったです」
出場権獲得圏内から漏れていると勘違いして、涙を見せた場面は、背負う期待の大きさの表れだろう。
アマチュア時代から”特別な存在”だっただけに、プロとしての自身の責任も自覚している。以前、地元の話を聞いたときに、彼女から出てきた悩みは、鹿児島のジュニアゴルファーが減っていることだった。
「大会の出場人数を見てもわかりますし、私たちの時代よりも本当に減ってきているんです。だから少しでも多くの子にゴルフを始めてもらいたいと思っていますし、私にも何かできることがあるんじゃないか?とも思っている。いまは出来ないかもしれませんが、将来、鹿児島のジュニアのためにレッスン会を企画できたら嬉しい」
長年女子ゴルフの引っ張ってきた宮里藍が引退を決断した2017年。プロへの一歩を踏み出した黄金世代が、ジュニア年代に影響を与えて欲しいと願う関係者やファンは多いだけに、勝の言葉は頼もしい。
「プロとしてレギュラーツアーに本格参戦しますが、アマチュアのときよりも活躍したい。来年には、いまの自分とは違う自分を見せられるよう、気合を入れて足りないところを修正したい。初めてプロとして過ごすオフ。手探りをしながら取り組んでいきたいですね」
勝だけでなく、これからゴルフの伝道師としての立場も担うことになる新人プロたちのストーリーは今大会から始まっていくことだろう。
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