9月に引退してから始めて公の場に姿を見せた宮里藍。7日(火)に千葉県のレイクウッド総成CCで行われたブリヂストンスポーツのファンイベントでは終始笑顔で、ホステス役を演じた。表彰式ではトークショーなども行ったがその後、久しぶりのメディア対応で、日本女子ゴルフ界への提言も忘れることはなかった。
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「自分の色を出してほしい」。若手が台頭し盛り上がる女子ゴルフ界だが、一時代を築いた宮里にとっては、今のプロから強い個性を見いだすことはできなかったのかもしれない。宮里自身は「それほど自分の言葉に影響力があるわけではありません」というが、多くのプロにとって、宮里の発する一言一句は“神のことば”にも近いものだ。
大きな飛距離を持ちながら、この2年間は勝利から遠ざかっている大型プレーヤーの渡邉彩香にとっても、宮里の言葉は重い。「藍さんから『つらいときに逃げてはダメ』といわれたのをずっと覚えています。今は結果が出ていませんし、今年はひどいシーズンだったけど、自分を信じて頑張るだけです」と、金言をよりどころに浮上を目指している。
「今は女子もパワーゲーム。その中で個性をどう出すか。自分はこういう風にできるんだよ、というのを出していってほしい」とは、宮里の切なる願い。海外勢との圧倒的な飛距離差にひるむことなく、ショートゲームで活路を見いだし、世界ランキング1位に上り詰めた宮里。「私がどんな言葉を言おうが、それを消化して結果を出すのはその人自身」と厳しい言葉もかける。そんな宮里が引退した女子ゴルフ界。彼女を超えるほどのヒロインが出現することが待たれる。
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