<シェブロン選手権 事前情報◇30日◇ミッションヒルズCC ダイナ・ショア トーナメントC(カリフォルニア州)◇6884ヤード・パー72>
タイトルスポンサーが変わり「ザ・シェブロン選手権」となった今季メジャー初戦。今大会はこれまでスポンサーが変わってもミッションヒルズCCで行われてきたが、来年からは春開催ながら時期を遅らせるとともに、コースも変更予定。数々のドラマを生んだ舞台は見納めとなる。
砂漠の真ん中に作られた細部まで整備が行き届いたコース。強い風、長いラフ、硬いグリーン。どこを切り取っても絵画のような景色。そして優勝者のみが許される、18番グリーン横の池、ポピーズボンドへのダイブ…。それらはすべて今年が最後。そんなラストイヤーでは、開幕前からコース変更を惜しむ声が聞かれた。
畑岡奈紗にとってミッションヒルズは米ツアーへの始まりの地。最初に受けたQスクールでも戦った場所だ。「思い出はたくさんある。寂しい思いもありますが、いい思い出を作って終わりたい」と気持ちも入る。
「最初プレーをさせてもらったときから好きなコースの1つ。また試合ができたらいいなと思います。最初のステージで4日間のうち2回ダイナショアコースを回って、最終日に“68”で回れたことが印象に残っていますね。いい思い出です」
一方、渋野日向子にとってはメジャーチャンピオンとして初めてアメリカで戦ったメジャーが今大会だった。もちろん、大好きな場所だ。
「すごくもったいないなと思います。試合が無くなっても毎年来たいくらい。環境もそうですし、気候もそうですし、難しさもそうですし、ここで練習できるといいなぁと(笑)」
だが、ここまで「いい思い出はない」と思うような成績は残せていない。「最後なので楽しみたい。コースが綺麗なので(笑)、それでも楽しいし、これだけ難しいセッティングで今の自分がどれだけのレベルでやれるのかも楽しみ」と最後のミッションヒルズを思い切りエンジョイする構えだ。
ほかにも横峯さくらは「若いときからプレーしていてあまりいい成績を出せていないので、今年はしっかり自分を追い込んでプレーしたいなぁ」と言えば、普段はあまり“欲”を出さない古江彩佳も「池に飛び込みたい、ということがよぎらなくもないですね」というほど愛されているコース。最後にどんなドラマを演出してくれるのか。しっかりと目に焼き付けたい。(文・秋田義和)
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