<ロッテ選手権 最終日◇16日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>
「優勝はできなかったですけど、個人的にはよく頑張った結果かなと思います
」。首位と3打差の2位タイから最終日をスタートさせた渋野日向子。1打差で最終18番を迎えたが、追いつくことはできず。トータル9アンダーの単独2位で、4日間の大会を終えた。
4番パー3でバーディを先行させた。「気持ちよく入ってくれた」と、ピン奥5メートルからのスライスラインを読み切った。「なんとかパーセーブしてノーボギーで回れたのはうれしかった」と、ほか8ホールはパーを並べて、キムとは3打差のまま折り返す。
すると後半11番パー5。フェアウェイからの2打目の3番ウッドでグリーン手前まで運ぶと、アプローチはピン奥4メートルにオン。上りのバーディパットを沈めて、ここをパーとしたキムとの差を2打に縮めた。「チャンスにつけられたのを決めきれなかった」と、またもパー積み重ねて迎えた17番パー4。キムがボギーとしたことで1打差まで迫った。
「イーグル獲らんと無理だろうなと思っていました。果敢に攻めた結果です」。渋野のセカンドショットはフェアウェイから残り240ヤード。7番ウッドを手に取って2オンを狙った打球は、グリーン手前の土手に跳ね返されてバンカーへ入り、寄せきれずにパー。キムはアプローチを寄せてバーディとして、追いつくことはできなかった。
優勝が手に届くところにあっただけに「悔しい終わり方ですね」と思わず口からこぼれた。それでも渋野の顔には笑顔が浮かんでいる。「この4日間でボギーを4個で抑えられたなと。3日目、4日目は難しい風やピン位置のなかでノーボギーで回れたのは、これからにつながります。あと個人的には3パットがなかったのが嬉しかった(笑)」。
2週前の「シェブロン選手権」では予選を首位で通過するも、3日目「77」で21位に後退していた。今大会は「71」、「70」、「68」、「70」と4日間アンダースコアを叩き出した。
来週からは再び米本土に戻り、カリフォルニア州での戦いが始まる。「気を緩めずに、しっかり上位争いできるように頑張りたいです」。渋野のこれからにも期待できるような、力強いプレーがみられた4日間だった。
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