パター部門は最新の売り上げランキングでも、オデッセイの好調が続いている。1位が『ホワイトホットOG』で2位が『TRI-HOT 5K』、5位には高価格帯の『トゥーロン』が入っており、トップ10のうち6モデルをオデッセイシリーズが占めた。今年もオデッセイの人気は不変のようだが、PGAツアースーパーストア入間店の宮原伸悟さんに話を聞くと、オデッセイの中でも売れる形状が変わってきたという。
「数年前までオデッセイといえばツーボール『2-BALL』や角型『#7』のような大型マレットが圧倒的に人気でしたが、最近は売れる形状が変わってきて、ソール幅が広い『ダブルワイド』や『トリプルワイド』などがよく売れています」
―なぜ、ワイドソール形状の人気が出たのか?
「ツアープロの影響も大きいと思います。日本の女子ツアーでも少しずつ、『ダブルワイド』や『トリプルワイド』を使う選手が増えました。元々、ブレード型は操作性が高いことが魅力で、大型マレットはミスヒットに強いことが人気の理由でしたが、ワイドソール系はその中間で良いバランスが取れている。だから、プロゴルファーだけでなく、アマチュアゴルファーからも『ちょうどいい形状』として好まれるようになったと思います」
―『トゥーロン』が高価格帯でも売れている理由は?
「他のオデッセイシリーズに比べると、『トゥーロン』はフィッティングを受けたり、カスタム対応モデルを購入される方が多いです。価格帯が高い分、せっかく購入するなら長さ、グリップ、ライ角まで自分に合った1本が欲しいというお客さんが多い。『トゥーロン』はカスタムタイプも充実しているので、そのニーズに対応できる。だから売れていると思います」
2000年代に『2-BALL』が大ヒットして以降、オデッセイは続々と大型マレットタイプを発売してきたが、今年はワイドソール系だけでなく、ブレード型で慣性モーメントが高い『TRI-HOT 5K』も話題を集めている。豊富なラインナップで、合うパターが必ず見つかるのがオデッセイなのだろう。
■パター売り上げランキングトップ3
1位 オデッセイ ホワイトホットOGシリーズ
2位 オデッセイ TRI-HOT 5Kシリーズ
3位 ピン 2021シリーズ
※データ提供/矢野経済研究所
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