<パナソニックオープンレディース 最終日◇1日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6660ヤード・パー72>
初勝利から2週連続優勝を狙った高橋彩華は、風が吹いた最終日に思うようにスコアを伸ばせず、トータル7アンダーの3位タイに終わった。
「もう少し伸ばしたかったけど、よくガマンもできた」。3打差を追ってスタートし、前半には2つ伸ばしたものの、最後までトップを捉えることはできなかった。2週連続優勝については「意識はしていなかった」という。それでも「いい流れではないなか、できる精一杯のプレーをしました」と、最後までそれを追い続けた。
浜野GCは、これまでに予選通過が一度もなく、「苦手」と話していたコースだった。だが今年は優勝を争うまでになり、「いい自信になった」とも感じる。かつて苦しんだパターも、今週は「イメージがよくて、いい距離感で打てていた」とスコアをまとめる大きな要因になった。その内容には胸を張っていい。
もちろん「悔しい」。これが本音。ただ、苦しみながらつかんだ1勝が、優勝争い時のプレーを変えたことも実感できた。「これまでは優勝がかかるとドライバーが曲がっていた。そこで崩れていました」。しかし、きょうのフェアウェイキープは14ホール中11ホール。一番の武器でもあるアイアンショットを生かせる状況を作り出せた。
続く試合は、今季メジャー初戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城県・茨城ゴルフ倶楽部 西コース)。昨年、単独トップで最終日を迎えながら5位に終わり、「これまでで一番悔しい」という負け方をした大会だ。
昨年の東コースから、今年は高橋が「あまり得意じゃない」という西コースでの開催に変わる。ただ、ここまで積み上げてきた自信もある。「今は見え方も変わってるかもしれない」。ここは楽しみな部分だ。「優勝争いをしたい思いはあります」。今週味わった“悔しさ”、そして昨年の“悔しさ”を胸に茨城へ向かう。(文・間宮輝憲)
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