<パナソニックオープンレディース 最終日◇1日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6660ヤード・パー72>
新型コロナウイルス感染の影響を感じないところまで、ようやく戻ることができた。「ここからしっかり準備をするだけ」。三ヶ島かなのゴルフの調子も、初夏に入り上がっていきそうだ。
イーブンパー・27位タイからスタートだったが、前半に奪った5つのバーディで、グングン追い上げた。風が強まった後半は「耐えればいいかな」と1つ伸ばすにとどまったが、手応えは十分。「(スタート時首位だった)テレサ(・ルー)さんは風に強いし、崩れない。自分が伸ばさないと」。優勝を意識する時間を過ごせたことは、今後に向けて大きな収穫だ。
今季第2戦「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフ」開幕前の3月10日に、コロナ感染を公表。そこからは隔離生活を送り、当然ながら本格的な練習などできない状態になった。復帰戦だった「アクサレディス」こそ5位タイで終えることができたが、「感覚も戻らない。体力も戦うまでには至ってなかったです」と、その後は3戦連続予選落ちを喫した。
「『1日休めば3日休んだのと同じ』と言われるなかで、1カ月くらい休んだような状態になりました」。もがいても、プレー、体の動きがかみ合うまでに時間を要すことに。それでも焦らずに練習に取り組み、本調子に近づいていった。
先週は33位タイ。そしてこの日は「トップ10は外してはいけない」という気持ちでプレーし、トータル6アンダー・5位タイと大きく順位を上げた。「66」は今季自己ベストで、さらに最終日のベストスコアにもなった。「やっと結果とかみ合ってきました」。少し胸をなでおろす。
そして来週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で、昨年の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に続くメジャー連勝を狙う。「いい感じで向かうことができます」。もうコロナ感染以前のような感覚に戻ったのか? という質問にも力強くうなずく。ここからは、しっかりと“準備”を進めるのみだ。(文・間宮輝憲)
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