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ベテランの頑張りでツアーは締まる〜人間的に成長させてくれるのがゴルフ〜【原田香里のゴルフ未来会議】

2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
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ゴルフを愛するみなさんこんにちは、原田香里です。今日は、女子ツアーで頑張っているベテラン選手についてお話ししたいと思います。
シーズン最初の公式戦、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は、4日間、素晴らしいゴルフをした山下美夢有さんが完全優勝しました。山下さんは2001年生まれの20歳。今季、すでに4勝している西郷真央さんも同学年です。これまでに行われた10試合中7試合で“黄金世代”と呼ばれる1998年度生まれの植竹希望さん、高橋彩華さんもそれぞれ初優勝しており、20代前半の選手が優勝しています。
 
「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で勝った堀琴音さんも26歳。少しお姉さんですが、まだまだ若手と言っていいでしょう。毎年、毎年、若い選手が入ってきて活躍することで、ツアーが活性化しているのはまちがいありません。
一方で、このコラムでも何度か書いてきていることですが、プロスポーツの中では比較的長いあいだ、第一線でプレーすることができるゴルフならでは、の現象も起こっています。ベテランと呼ばれる30歳以上の選手たちの奮闘です。優勝という点では、上田桃子さん(35歳・富士フイルム・スタジオアリス女子オープン)サイ・ペイインさん(31歳・明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント)の2人だけですが、光るプレーは他にもあります。上田さんは優勝以外にもトップ10が2回。同学年の藤田さいきさんは、「フジサンケイレディスクラシック」で優勝争いのすえ2位。ほかにもトップ10が1回あり、ワールドレディスでも12位タイと上位に食い込んでいます。
44歳の大山志保さんも7試合に出場してトップ10入りが2回。何度も故障を乗り越えてなお、納得いくゴルフを求めて戦い続けています。
出産後、ツアーに復帰した横峯さくらさん、QT1位で臨んでいる下川めぐみさんの30歳代後半にさしかかった二人も、上位に入ろうとプレーを続けています。
ゴルフは、体力、技術、気持ちが続く限り、戦えるスポーツです。それでも、怖いもの知らずのプレーをする勢いのある若手をたくさん相手にして、自分の気持ちを強く持ち続けるのはなかなか難しいことです。今回、名前を挙げたみなさんは、それができているのだと思います。いつも気持ちを張り詰めているわけにはいきません。オンとオフの切り替えがうまいのだと思います。
約9カ月間のシーズン中、コースは毎週、変わりますが、出場しているのは多少の入れ替わりはあるものの、同じような顔ぶれです。スポンサーさんは毎週変わりますし、運営スタッフさんなどは試合によって違いますが、ツアーキャディやファミリーなどもほぼ同じメンバー。これが、全国を回っていることをイメージしてみてください。
新人から中堅になり、ベテランと呼ばれるようになる。この過程が、私が現役だった頃に比べるとものすごく早くなったのが、今のツアーです。選手として試合に出ているのは何年たっても変わらないのですが、気がつけば後輩ばかりが増えて先輩は少なくなり、同世代もどんどん減っていくのです。アスリートとして自分を最優先に考えるのは当然のことです。でも、そうしたいのに経験が豊富で顔が広くなるにつれて、余計なことを考えてしまうようになるのです。
「年上だからしっかりしてなきゃいけない」とか「後輩に何かを伝えなくちゃいけない」とか…。もちろん、年を重ねるごとにそういう役割は自然にできてきます。でも、それを使命だと思わず、後輩に背中を見せる、くらいの気持ちでいればいいのではないでしょうか。それもプレッシャーかもしれませんが…。人間は誰でも、様々なものを背負って生きていると思うのです。それは仕方ないのですが、プレーヤーとして“ワガママ”な部分は、試合に出ている限り必要なのかもしれません。
自分との戦いであるゴルフは、技術的にも終わりがありません。どんなにやっても、まだまだ、という部分が必ずあるからです。だからずっと必死にやらなきゃいけない。でも、必死さはあまり見せたくない。そんな葛藤を抱くのはごく自然なことです。
個人スポーツではありますが、試合では同伴競技者に気を使ったり、見てくださるギャラリーを意識します。一人でプレーしているわけではないのです。そういう環境でプレーすることによって、人間として成長させてもらえるのがゴルフなのです。ゴルフが教えてくれるものはものすごくたくさんあります。ベテランになればなるほど、それを感じることは多いことでしょう。上田さんや藤田さん、大山さんたちのゴルフを見ていると「深いな」と思うのは、そんな背景があるからでしょうか。
プロとして試合に出ている以上、当然、優勝を目指してやっているはずです。ベテラン選手が優勝したり、上位に入って存在感を示してくれると、ツアーにも締まりが出ます。ぜひ、頑張ってほしいと思いますね。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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