<日本プロゴルフ選手権 初日◇4日◇グランフィールズカントリークラブ (静岡県)◇7219ヤード・パー71>
今大会は日本プロゴルフ協会(PGA)が主催し、プロゴルファー日本一決定戦の位置付け。ツアーの中でも出場資格が異なり、PGAが主管するシニアツアーの賞金王や「日本プロゴルフシニア選手権」優勝者などの資格もある。昨年の日本プロシニア覇者で53歳の立山光広は2014年以来のレギュラーツアー出場。第1ラウンドは3バーディ・3ボギーの「71」にまとめ、48位タイで終えた。
「途中2アンダーまで行ったんだけど、鼻ふくらませちゃった」。8年ぶりの舞台で60台が見えてきて力が入ってしまったが、まずまずのパープレー。「よく知っている二人(谷口徹、堀川未来夢)だったから回りやすかった。知らない若手にバンバン飛ばされたら腐って帰っちゃうよ」と同伴競技者にも恵まれたと笑って話す。
立山は飛距離と豪快なゴルフが持ち味。2000年代にシード選手として活躍した。06年の「アコムインターナショナル」第1ラウンドの8番パー3では、ティショットがブッシュにつかまるなど、「19」の大叩きで記録と記憶に残っている。
09年の「日本プロ」など2位は4回あるが優勝には届かなかった。レギュラーツアーは予選会を通過した14年の「つるやオープン」が最後の出場。18年にシニア入りしたが結果に恵まれない年が続いた。
昨年もツアーの出場権をかけた予選会で上位に入れず、試合数は限られていたが「日本プロシニア」で3打差を逆転してシニア初優勝。「適当にやっていたらパターが入っちゃって。緊張もしなかったよ。あははは」。少ないチャンスをものにしてビッグタイトルと今大会の出場権を手にした。
8月以降はシニアツアーの試合が続くことから「ついこの間まで(日本プロに)出るかどうか迷っていたけど、最高ですね」と話す。会場に来れば「3分の2は知らない選手ばかり」と世代交代を感じるが、知っている顔を見れば会話を弾ませる。「(宮里)優作と回って(飛距離を)いわしてやったからまだ大丈夫」と戦えるだけも飛距離は持ち合わせている。
「しっかり4日間戦いたいね」。レギュラーツアーでの予選通過は12年の「カシオワールドオープン」までさかのぼる。10年ぶりの予選通過に向けて、シニアの代表としてまだまだ存在感を示したい。(文・小高拓)
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