<北海道meijiカップ 最終日◇7日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6557ヤード・パー72>
6バーディ・ボギーなし「66」の猛チャージ。8年ぶりの優勝は目前まで迫ったが、あと一歩及ばなかった。
2日目を終えて首位のスコアは5アンダー。ガマン比べとなった今大会だったが、3打差の9位タイからスタートした横峯さくらは出だしの1番でバーディを奪うと、前半だけで5つのバーディを奪取し、首位タイで折り返した。
後半に入ってパーを並べる展開が続き、一時はその位置を明け渡したが、16番パー4で8メートルを沈めて首位タイにカムバック。17番、18番をパーで切り抜けてクラブハウスリーダーとなった。だが、18番をバーディとしたイ・ミニョン(韓国)にかわされ、あえなく2位タイで終えた。
21年2月に第一子となる男の子を出産し、“ママさんゴルファー”となった横峯。「ママでも優勝」という目標を掲げ、産後間もない5月に国内ツアーへ復帰した。そして、コロナ禍の影響もあり、22年は主戦場として戦ってきた米ツアーを離れて日本に軸足を置くことを決意。自身初となるQTも経験し、4月には米ツアーのシード権を放棄して、キャディを務める夫、そして息子との“三人四脚”で戦っている。
14年「大王製紙エリエールレディス」以来の24勝目、初の“ママさんV”もかかっていたが、惜しくも叶わなかった。それでも悔しさよりも、満足感ばかりが口からあふれる。
今シーズンは19試合に出場して、予選突破は9試合のみ。7試合連続予選落ちも経験していた。「久しぶりのノーボギーでうれしかったし、ビックスコアも出せた良いラウンドでした。自信になりました。(首位とは)あと1打でしたが、この試合をきっかけに、良いプレーができるように頑張りたいです」。復活を期すママさんゴルファー・その道のりは、まだ始まったばかりだ。(文・笠井あかり)
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