<ニトリレディスゴルフトーナメント 初日◇25日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6655ヤード・パー72>
原英莉花に自信が戻ってきた。出だしから9メートルを決めると、そこから一気に4連続バーディ発進。2つのボギーがあったものの、バーディの個数はそれを大きく上回る9つを奪い、パー72の自己ベストスコアタイとなる「65」をマークした。今季初、リーダーボードの最上位に名前を乗せてホールアウトを決めた。
「大好き」という北海道戦は、今シーズン4試合が行われるなか今大会がラスト。その3戦は予選落ちに終わってしまっていただけに、「エンジンがかかりませんでした。悔しい思いがありました」とその“リベンジ”に燃えていた。
そのなかでも、今大会の舞台となる小樽カントリー倶楽部に対する思い入れはより一層強い。アマチュアとして初めてプロの試合に出場したのが、2015年の「ニトリレディス」だった。「毎年、攻略したいと思っていて。北海道のなかでも小樽が一番大好きで、絶対に今週は攻略して帰ろう」と、強い気持ちをもって乗り込んだ。
腰痛に悩まされ、なかなか思うような結果を残すことができなかった今季前半戦。「気持ちだけが落ちてしまって『なんでゴルフをやっているんだろう』と考えていたときもあった」という。そんななか、7月末に師匠のジャンボ尾崎に『病院に行ってこい』と言われ、「嫌い(笑)」な注射治療を受けた。体の調子が良くなってくると、ショットにも自信を持ち始め、それが「戦わないといけない」というメンタル回復につながった。
調子は右肩上がりに上昇している。先々週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は16位タイ、そして先週の「CAT Ladies」では今季2度目となるトップ5フィニッシュ。「私のなかで優勝したいという意欲が湧いてきて、技術も少しずつ伴ってきている」と“完全復活”への道筋も見え始めてきている。
「戦略性のある、何があるかわからないコース」での4日間大会は、まだ幕を開けたばかり。「自分のしたいゴルフをして。大好きな小樽カントリー倶楽部を攻略したいです」。先週には“後半戦での優勝”を狙うことを宣言。持ち前の強気さも取り戻しつつある。その目標を、大好きな場所で一気につかみとりたい。
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