<マルハンカップ 太平洋クラブシニア 事前情報◇26日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7020ヤード・パー72>
あす26日から2日間の日程で国内シニアツアー、「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」が開催。この大会に並々ならぬ闘志を燃やす男がいる。前週の「ファンケルクラシック」でシニアツアー6勝目を挙げた鈴木亨だ。
会場はレギュラーツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」も行われる太平洋クラブ御殿場コース。「御殿場はものすごく根に持っている試合が1つある。松山(英樹)がアマチュアのときに負けたのが僕なので、すごく思い入れが強い試合なんです」と鈴木は語る。
今から11年前の2011年三井住友VISA太平洋マスターズ。最終日を単独トップでスタートしたのが鈴木だった。結果は当時19歳だった松山に逆転を許して3位。松山はアマチュアでツアー初優勝を達成して大きな話題となった。誰が負けたかは人々の記憶にあまり残っていないが、鈴木にはアマチュアに負けた悔しい思いが刻まれている。
そして今週、御殿場でキャディを務めるのは息子の貴之さん。「親から教えてもらったゴルフというスポーツで恩返しをしたい」と脱サラして、ティーチングプロに転身したばかり。石井忍が主宰する千葉のエースゴルフクラブでアマチュアを指導しながら、PGAのティーチングプロB級資格取得を目指している。
「キャディは2、3年ぶりにやるんですけど、これまでは日本シニアオープンとか2位が4回くらい。リベンジしたいですね」と息子のやる気も十分。父は「御殿場の18番ホールの池の周りを2人で優雅に歩いてこれたら最高ですね」。“燃える”鈴木親子はこれまでの苦い記憶を上書きする御殿場での勝利を目指す。
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