<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 3日目◇10日◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇6555ヤード・パー72>
「新しい自分に出会えています」。首位と2打差のトータル10アンダー・2位タイでムービングデーを終えた森田遥が、現状の自分を語った。
森田といえば、得意分野はショートゲームだ。これまではグリーンを外してもアプローチで寄せてパーセーブ。そんなゴルフが持ち味なのだが、森田はいま、グリーン上で苦しんでいる。
「ここ最近はパッティング入っていない。その不安を払しょくしようとやっているけど」と苦しいラウンドが続いていた。なんとかスコアは作れているが、自分のスタイルではないことが、不安をあおる。
初日からショットは好調。ところがチャンスが決まらない。この日も同じで、奪ったバーディは前半6番のひとつだけ。「イライラしていた」と気持ちの面でもきつい時間帯を迎えた後半。「吹っ切れました」と、15番では2打目を直接放り込みイーグルを奪取した。
ここで冒頭の言葉だ。「今まで味わったことのないスタイル。チャンスは決めきれないけど、ショットが最近は悪くない」と真逆のプレーに戸惑いつつも、そんな気持ちを払しょくするイーグルには、笑顔がこぼれた。
「パッティング決まれば」と、結果がついてきそうな予感はある。「自分のプレーにフォーカスできれば。やりたいことをやれればいいかなと」。これまでのスタイルと今のスタイルがうまくかみ合えば、5年ぶりの優勝は近そうだ。(文・高桑均)
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