<ANAオープン 3日目◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063ヤード・パー72>
予選ラウンド2日間より強い風が吹いたムービングデー。首位と1打差の2位から出た今平周吾は、風の影響もあってショットが乱れ3バーディ・3ボギーの「72」と伸ばせず、トータル15アンダー。首位と3打差の2位で最終日を迎える。
2日続けてボギーなしの今平がショットに苦しんだ。1番でティショットを右に曲げるなどボギー発進。2番はティショットを左の池に入れて、連続ボギーの苦しい立ち上がり。ここまではたまにあるミスだが、7番パー4では、ツアー屈指のショット巧者らしからぬ“貴重な”ミスが出た。
ティショットを3番ユーティリティで230ヤード打とうとしたところ、150ヤードしか飛ばない大ダフリ。「普通にダフリました。10センチぐらい手前でした(笑)。あんなにダフったのは久々。恥ずかしいです」。まさかのアマチュアのような大ダフリ。ターフあとの真ん中にティペグが残っていたというほど。このホールもボギーとした。
それでも9番、17番の2つのパー5で獲り返して、この日イーブンパーにカムバック。首位の池田勇太とは一時6打差まで広がったが3打に縮めて射程圏内をキープした。
最終日は再び最終組でツアー21勝を誇る池田と直接対決。「すごい選手なので、そういう選手を追いかけるのは気合いが入ります」と闘志を燃やす。普段はラウンド後すぐにコースを後にするが、この日は、練習場に向かった。「今日は風が強くてショットが乱れてしまったので、少し調整します」。ラウンド後に練習場に行くのは今年初めて。今平のやる気スイッチが入ったようだ。(文・小高拓)
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