<ANAオープン 3日目◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063ヤード・パー72>
2019年の「関西オープン」でツアー初優勝を遂げた大槻智春。そこから何度も優勝争いを繰り広げ、今年の3回を含めてここまで2位だけでも7回あるが2勝目が遠い。今週は初日から「68」、「67」、「68」と安定してアンダーパーを並べてトータル13アンダー。首位の池田勇太と5打差ながら自身5度目の最終日最終組に入った。
「もう少し伸ばせればよかったんですけど…」。この日のベストスコアタイとなるスコアでも、ボギーなしでも首位を追いかけるには少々の不満が残る。
飛んで曲がらないティショットの総合力を表すトータルドライビング部門で昨季1位の大槻だが、「今週はティショットがあんまりよくない」と右にも左にも曲がるという。「他のところで補えているのはありますが、あまりいい状態ではない」とテンションもやや低め。この3日間のフェアウェイキープ率は42.857%で出場選手中45位タイだが、パーオン率は85.185%の2位タイ。ラフに入れてもグリーンをとらえてスコアメイクをしている。
ティショットが曲がっていてもスコアを伸ばせている要因は、自分に期待していないことと話す。「要はいいショットも打とうと思っていないですし、悪い時にピンばっかり打っていっても僕はあまりいい傾向にないので。少し許容範囲を持ってやっています」。グリーンの端に切られたピンばかり目指さずに、グリーンを広く見ながら、ミスしてもグリーンに乗せることを第一にコース攻略を行っている。
ショットが好調でなくても優勝戦線にいる。「(首位の池田は)なかなか崩すこともないだろうし、厳しいんじゃないかなと思っています。前半次第ですね」。昨年大会は2位に2打差の単独首位から出たが、スコット・ビンセント(ジンバブエ)にかわされた。今年は自分に期待しないことが吉と出るか。
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