<ウォルマートNWアーカンソー選手権 2日目◇24日◇ピナクルCC(米アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>
カップに嫌われ、グリーン上で悔しそうな表情を浮かべる渋野日向子の姿を、よく目にする一日になった。手前6メートルからカップに触れながら外れたスタートホールの10番や、5メートルが一筋外れヒザを折って悔しがった12番と、序盤から決めあぐねた。「前半は惜しいのが何個もあった。そこが入ってくれていれば。ずっとそんな感じでした」。サバサバとした口調で振り返る。
パッティングについては、タッチは合いながらも、カップに吸い込まれるイメージがなかなか湧かなかったという。その状況が好転する気配さえも「なかったですね」。初日のラウンド後はパットの気持ち悪さを訴え、すぐに夕暮れ時の練習グリーンで転がりを確認した。2日目はしっかりと打てる場面もあったが、「リズムが今週は合ってなかったかなー」と振り返る。グリーンコンディションは、午前組でも決して良好とは言えなかったが、「自分の問題かな」と受け止めた。
グリーンで整わないリズムが、多かれ少なかれショットにも影を落とした。11番パー3では、「一番やっちゃいけんことをした。自分でも信じられないくらい飛んどる。ビックリしちゃった」と、グリーンを大きく越えてしまうティショットのミスも生まれる。「引っかけるショット」は、ここ数週間抱えている課題でもある。「このミスをどうにかしないと、影響がかなり大きい」。原因として考えられる部分を、しらみつぶしていくよりほかない。
セカンドショットが「思ったよりも当たらなかった。若干かみぎみでダフった感じ」とグリーン手前から転げ落ちた5番パー4では、3打目のアプローチにもミスが出てダブルボギーのピンチに。しかしここは5メートルをねじ込むことができた。「ガッツボギーですね。ダボを打たんでよかった、昨日もきょうも」。苦笑いを浮かべたが、こうしたピンチは芽吹かないに越したことはない。
ようやくの初バーディは後半の7番パー5。「あそこで獲れたらと思っていた」と、バーディがゼロという事態はなんとか免れた。それでも1バーディ・3ボギーの「73」というゴルフに対しては、「あまり内容のない感じだった」と吐き捨てる。トータル2オーバーは予選落ち確実。「練習するしかないですよね」。この悔しさを次の舞台となるテキサス州で晴らすべく、ラウンドを終えるとすぐに練習場に向かい、さっそくその課題に向き合った。(文・間宮輝憲)
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