<日本女子オープンゴルフ選手権 事前情報◇27日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6839ヤード・パー72>
2020年覇者として大会2勝目、そしてメジャー3勝目をねらう原英莉花はコースを見渡した。2年前は無観客試合での優勝だったが、今年は有観客での開催。開幕2日前の火曜日ではあるが、ショップがずらりと並び大スクリーンも設置されるなど準備が着々と進んでいる。「メジャーっぽい雰囲気がある。このなかで勝てたらいいですね。雰囲気があると(自分の)気も高まってきます」とより一層の気合を入れた。
今大会の総距離6839ヤードは7月の「ニッポンハムレディス」(北海道・桂GC)を上回るツアー史上最長。フェアウェイを外せば深いラフが待ち構え、グリーンはメジャーらしく速いグリーンに仕上がっている。
だがそんなグリーンは“大歓迎”。「速いグリーンの方が好きです。調子も悪くないしむしろいいです」。当時ツアー最長だった20年大会も制している原だが、コースとの相性も準備もバッチリといった様子で笑顔で話した。
前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでは最終日にあわやホールインワンのスーパーショットを見せるなど上位争いを繰り広げて8位。地元・神奈川県で8月に行われた「CAT Ladies」で5位タイに入ってから、それを含む直近の6試合では3回トップ10フィニッシュと、調子は「徐々に上がってきている感じ」。だが、シーズン前半戦は低迷していたことからメルセデス・ランキングは38位でと低めの順位につけている。
2週間後の「富士通レディス」終了時点で上位35人に与えられる日本開催のUSLPGAツアー「TOTO ジャパンクラシック」出場権、そして基本的に今季優勝者とMR上位者しか出場することのできない最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場権を手中に収めていないことが気がかりだ。「いまはヤバいところにいる(笑)」と焦りにも取れる言葉も口にした。
だが、今大会は4日間大会で、さらにメジャー大会。3日間大会の2倍のポイントが獲得できるというまさに獲りたい大一番だ。「ポイントが大きいところで頑張りたいし、メジャーという大会をもう一度勝ちたいという気持ちもある。全集中で頑張ります」。大舞台への切符をかけて、得意とする大舞台で自ら掴み切りたい。
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