最近の練習場では、スマホでスイングを後方から撮影し、スイングプレーンをチェックしているゴルファーを見かける。だけど、ボールの真後ろから撮影する人もいれば、打っている人物の真後ろから撮影する人もいるなど、撮る角度がバラバラだしカメラの高さもまちまち。
スタート前の練習ではボールを5個残すクセをつけよう【自律神経のトリセツ】
どこから撮影してもスイングプレーンのチェックは、正しくできるのだろうか? 多くのプロのスイングをチェックしてきたツアーコーチ・石井忍に聞いてみよう。 「ボールの真後ろから撮影すると、インサイドからクラブを振っているように見えるし、人物側から撮るとアウトサイドから振り下ろしているように見えてしまいます。スイングプレーンをチェックするときは、ターゲットとアドレスしたときの手元を結んだ後方ライン上から撮影するのがベストです」 マットのアライメントがある練習場で撮影するときは、ターゲットラインが分かりやすいけど、コースで撮影するときはどこを向いているのか分からなくなりそうだが……。 「そんなときはヒザを見てください。両ヒザのラインがそろい、左ヒザが見えなくなる角度から撮影すると方向を合わせられます」 それならスマホの角度が狂わなそうだ。ところで、撮影するときのカメラの“高さ”にも気を付けたほうがいいのだろうか? 「そうですね。立ったまま高い位置から撮影したり、地面スレスレの低い位置から撮影するのでなく、カメラを手元の高さにセットするのがベターです」 レベルアップの第一歩は、自分のスイング軌道を把握すること。正しい角度と高さから撮影して、自分のスイングを分析しよう。(取材・文/小澤裕介) ■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。
<ゴルフ情報ALBA Net>