<JMイーグル・LA選手権 事前情報◇25日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>先週の日曜日までウェイティング1番手で出場が不透明だった西村優菜だったが、無事滑り込んでロスのコースに立つことができた。「ラッキーというか、タイミングよく入れたのでよかったです」と、週明けから試合に集中できる状況になったことをよろこんだ。
出場できることを知ったのは、メジャーのラウンドを終え移動のためにいた日曜日のヒューストン空港。本来であれば、月曜日にはマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に出場することも決めていたが、それを回避する“吉報”だった。ロスの空港からは渋滞もありうまくホテルへの移動ができず、ようやくベッドに入ったのは午前1時過ぎ。「到着が夜中だったので、あれでマンデーがあったらきつかったですよね」とまさに間一髪ともいえるタイミングだった。その大会には、新たな気持ちで臨むことも決めている。出場優先順位見直しのため行われる第1回リシャッフルが5月に迫っていることもあり、「結果目標でいうと、最低でもトップ20に入ってポイントを稼ぎたい」というのが本音。ただ、それ以上に大事にすることとして、“気持ちを楽にする”ことだと話す。先週のメジャー終了後には、ここまでの米国生活を振り返り「いいゴルフだったなと思うラウンドが、まだ1ラウンドもない。毎試合毎試合、出場資格やカットラインに追われてやっている状態」と、焦る心中ものぞかせた。開幕時の出場優先順位が161番目ということもあり、ここまでどの試合に出られるかが不透明のなか過ごしてきただけに、“ポイント獲得”は至上命題でもあった。ただロスのコースでは、こんな気持ちでプレーする。「余裕はもちろんないけど、余裕がないゴルフをしたくない。一回そこ(結果)は考えずに違う気持ちで試合に挑んでみようかな。新しいことを試してみて。慎重にやってても、うまくいってないので違うことを取り入れようと思います」。日々の重圧から一度自分を解放し、ノビノビとしたゴルフで本来のプレーを取り戻す。前日24日(月)は練習のためコースを訪れ、火曜日は18ホールを回った。懸念材料になっているショットについても、「まだブレはあるけどスイングも月曜日から修正しながらやって、いい感覚もある」と、ここでも積極的な試行錯誤を続けている。コースについては、フェアウェイのアンジュレーションや、グリーン周りのバンカーが多くターゲットが絞られてくる点などを警戒。きょうと、あす参加するプロアマで調整を重ねていく。楽しみながら、上位進出に不可欠と考える二桁アンダーを実現するのが最高の形。「長いホールもあるけど、メリハリがある。獲れるところをバーディにしないとついていけない。グリーンは硬いけど、スピードは先週に比べると遅い。毎日アンダーパーを出さないといけないですね」。リシャッフルまで今週を含めて2試合。無駄な肩の力を抜いた“新生・西村”としてポイントを積み上げていく。(文・間宮輝憲)
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