<ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 1日目(1回戦)◇18日◇恵庭カントリー倶楽部(6,903ヤード・パー72)>
前日の夕方に開催されたトム・ワトソン(米国)のレクチャーがプレーに好影響と与えた。谷口徹は2回戦で武藤俊憲と対戦し、4&3の大差でベスト8進出を果たした。
選手たちに熱弁をふるうワトソン
「出だしの1番でこっちがミスをして獲られたのでちょっとまずいかなと思った。次の2番ホールのセカンドショットがバンカーからだったんだけど、思い切って2オンを狙っていった。相手は2オンしてくるだろうと思ったからね。それが良いショットが打てて2オンできたのが大きかった。そこをバーディで分けられて、そのままズルズルといかなかったのでいい流れに持ち込めたのかもしれない」。
この日は武藤のパッティングの調子が悪かったのもあるが、それ以上に谷口のショットが冴え渡った。その要因がワトソンの言葉だ。
「トムの話にはなるほどと思う話が多かったです。トムが10年もスランプだったというのも驚きましたが、それがちょっとしたきっかけで復調したと言うのもなるほどと思いましたね。自分にも似た経験がありますからね。そんな話を聞いたからか、練習場で賞金王を獲った頃のスイングをイメージしながらボールを打ったんです。そうしたら動きのイメージが良くなった感じがあってね」。
自身の年齢も考慮して何かを変えていかなければならないと感じていた。ただ、それでいろんなことをやりすぎていたのかもしれないと振り返る。今回の出場選手の中では最年長となる谷口だが、飛距離が出るからといって勝てる訳ではないと前向き。マッチプレーではそれが顕著に現れる。ワトソンの話が谷口に新たなひらめきを与えたのかもしれない。明日は27歳の藤本佳則との対戦になる。
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