<ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン 事前情報◇31日◇TPCスコッツデール(7,266ヤード・パー71)>
松山英樹の3連覇に期待が懸かる「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」。開幕を前にした現地時間30日(火)、前年覇者として公式会見に呼ばれた松山に、ここぞとばかりに海外メディアから質問が飛んだ。
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普段から松山のことを知りたくても、なかなか話を聞けないという海外メディア。日本人記者を見つけては、質問をぶつけることも多い。言葉の壁、松山の持つ独特のオーラから質問を控える海外メディアにとって、公式会見の場は絶好の機会。というわけで、この日は3連覇への期待や、ゴルフの調子といった基本的な質問以外にも、松山のスイング、技術論についての問いが多く見られた。
今や世界のトップレベルに身を置く松山。当然、そのスイングにも注目が集まる。ましてやそれが、スイングコーチをつけない独学のスイングであるなら、なおさらだ。中でも日本のファンも含め気になるのが、トップスイングでのあの“間”だ。
PGAツアーの公式サイトや海外のゴルフメディアでもたびたび取り上げられる、トップでの“静止状態”。これだけ結果を出している松山のスイングの秘密に迫ろうと、あの手この手で松山に問いかけた。「あなたのスイングにあの間ができたのはなぜ?」と問われた松山。「僕にもなぜ止まるのか、どうしてそうなったのか分からない」と、本人の中では特に意識していない動きであることを強調した。
「マツヤマのトップスイングの間、コーヒーが一杯飲めるよ」などと、冗談めかして海外選手も指摘するほどの“間”。「初めてマスターズに出場したときはもっと長かったように思うけど、今では少し短くなっている」と、変化が出てきているのは自覚している。「トップで何を考えているのか」、「切り返しの始動はどこなのか」と問われても、「本当にそういうことは考えていない。考えているのは、タイミング重視ということ。できるだけトップでゆっくりになるようにしている」。松山のスイングの深層を知りたい海外メディアにとって、完全に納得とはいかないまでも、少しは理解を深めた会見になったようだ。
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