<マルハンカップ太平洋クラブシニア 最終日◇5日◇太平洋クラブ 六甲コース(6,974ヤード・パー72)>
終わってみれば、やっぱりこの男がきた!
【連続写真】強さの秘密はドライバーにあり? プラヤド・マークセンのスイング
「スタート前から風邪で体がだるくて、しかもティショットをOBにしたので、今日は仕方がないと思って気持ちを切り替えた。10番ホールあたりからよくなった。体調が悪い中での優勝だったのですごくうれしい」
前半こそ2バーディ・3ボギーと苦しんだが後半に入って盛り返し、2打差で迎えた最終18番パー4。ティショットをミスしてピンチに陥った。久保勝美がバーディ、マークセンがボギーなら並ばれたが、
「プレーオフでもいいと思っていた。2打目の距離が残っていたし体調も悪かったので、久保さんが打つ前からレイアップしようと決めていた」
結局、このホールをボギーとしたものの、久保もバーディを奪えず決着。巧みな精神コントロールも強さの秘密だ。
今大会の優勝でシニアツアー出場5戦中4勝と、勝率8割の圧倒的な強さ。優勝賞金1000万円を加え、すでに今年の獲得賞金額は約4812万円と、2位・山添昌良に3000万円近くの差をつけて独走している。
ちなみに日本男子ツアーの賞金ランク1位は時松隆光だが、こちらは約4186万。男子プロ全体で見ても、今のところマークセンが賞金ランキング1位というわけだ(ちなみにマークセンはレギュラーツアーでも約465万円を稼いでいる)。
「あと2、3回は勝ちたい。ドライバーの調子がいいので、体調さえよければ、ね」
昨年はシニアツアー史上最高獲得賞金額を更新する7000万円あまりを稼ぎ出した。今季はすでに昨年の勝利数と並ぶ4勝、11月には昨シーズン優勝を果たしている高額賞金大会「富士フイルム シニア チャンピオンシップ」(賞金総額7000万円)が控えているとくれば、シニアツアーで1億円突破も十分にあり得る。異次元のマークセンが、どんな記録を樹立するか見ものだ。
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