「北海道meijiカップ」で福田真未がツアー通算2勝目を達成。最終組で、申ジエ(韓国)、青木瀬令奈とのラウンドとなったが、同学年の青木との優勝争いについて振り返った。「昔から知っている選手で、一緒に優勝争いできて本当に楽しかった。これからも優勝争いしたい。同期のみんなとは本当に仲がいいですし、切磋琢磨しているので、すごくいい仲間だと思っています」と語り、惜しくも敗れた青木も「(ホールアウト後、福田に)よく頑張ったね、おめでとう!といいました。よく一緒にご飯にも行くので、団結力はあります。同級生はお互いに“ナイスプレー”をいい合える仲ですね」と友情物語を明かした。
【写真】北海道meijiカップ最終日を振り返る〜LIVE写真館
2018年シーズンは、勝みなみ、新垣比菜ら前評判の高い“黄金世代”の本格デビュー年。黄金世代(1998年4月〜99年3月生まれで、今年度20歳になる代)は、17年プロテスト高卒一発合格者11名と過去最多を記録していただけに、各社報道の注目度も高くなっている。さらに18年度プロテストで、原英莉花、河本結、大里桃子、臼井麗香、木下彩、渋野日向子、高橋彩華ら7人が加わり、勢力を増している。
いまや黄金世代は、1998年組の呼称だが、92年世代(92年4月〜93年3月生まれ)も、黄金世代と呼ばれていた。成田美寿々、堀奈津佳がいち早く勝利を挙げ、葭葉ルミ、青木瀬令奈、福田真未らも続き、現在の国内女子ツアーの核となっているのは、この世代だ。
1980年以降の生まれを世代別に分け、今季1度でも予選通過をしている選手の数を調べると、以下のようになる。
1998年組/20歳=14名(勝みなみ、新垣比菜、小祝さくら、ほか)
1995年組/23歳=14名(永峰咲希、柏原明日架、堀琴音、ほか)
1992年組/26歳=13名(成田美寿々、福田真未、葭葉ルミ、ほか)
1988年組/30歳=12名(イ・ボミ、キム・ハヌル、菊地絵理香、ほか)
1997年組/21歳=11名(永井花奈、松田鈴英、石川明日香、ほか)
1994年組/24歳=10名(鈴木愛、川岸史果、松森彩夏、ほか)
1987年組/31歳=9名(有村智恵、笠りつ子、吉田弓美子、ほか)
1996年組/22歳=9名(森田遥、ささきしょうこ、岡山絵里、ほか)
さらに、各世代の優勝およびシード経験者の数を比較すると…、
1992年組=9名
1987年組=9名
1988年組=7名
1989年組=7名
となり、参戦人数&活躍度を鑑みると、やはり92年組がツアーの核であるといっていい。
定期的に開催されている食事会では、勝利した選手が会計を持つというルールになっているというが、「同期会を開催した週は、誰かが活躍するというジンクスがあるんです。みんなが活躍しているので、次は私が奢れるようにしたい」(青木) と、みなが大いに刺激を受けている。「ニトリレディス」週にも食事会が予定されているらしく、同大会はまた92年組がツアーを盛り上げてくれるかもしれない。
個人的にもっと活躍を期待したいのは、97年組。17年「樋口久子 三菱電機レディス」で初優勝をしている永井花奈が筆頭となるが、松田鈴英、田村亜矢、蛭田みな美、小野祐夢、石川明日香、大出瑞月、但馬友、田辺ひかりら個性的な選手がそろっているだけに、1つ下の黄金世代に負けずに存在感を見せて欲しい。(文・標英俊)
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