<ウィンダム選手権 初日◇16日◇セッジフィールドCC(7127ヤード・パー70)>
主役の座を完全に奪われた形となってしまった。米国男子ツアーレギュラーシーズンの最終戦「ウィンダム選手権」初日。大記録を間近で見ることとなった松山英樹。同組のブラント・スネデカー(米国)が、ジム・フューリク(米国)が持つ「58」に次ぐ同ツアー史上2番目のスコア「59」で回ったのを尻目に、1アンダー・73位タイで初日を終えた。
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10番スタートの松山はボギーが先行。その後はバーディとボギーを繰り返し、一時は2アンダーまで伸ばしたが、後半に入り連続ボギーで後退。それでも最終9番でバーディを奪い、なんとかアンダーパーでラウンドを締めくくった。
「パッティングが入ってくれればスコアにはつながる。悪くてもパープレーくらいでは踏ん張れるかなと思う。きょうは何回か、7番、8番でパットをミスしてしまったのがもったいなかった。最後はしっかりとバーディがとれたので、次につながると思います」
次週から始まるプレーオフシリーズに向けて調子を上げたいところ。「アイアンはだいぶ良くなっているので、あとはもうちょっとフェアウェイを捉えて。パットに集中したいと思います」と課題は残すが、残り3日間でどこまで伸ばせるかに注目だ。
それよりも松山の口をつくのは、スネデカーの話。「簡単そうでしたね」と笑うが、そんなゴルフを見せられては、カップも塞がってしまうというもの。6番ホールではスネデカーの放ったショットがカップを破壊しながら直接入るイーグルとなったが、壊れたカップの修復ができずに、競技委員立ち会いのもと、カップが約50センチずらされる場面も。バーディパットを残していた松山はこれを決められず、まさに偉業を見守ることしかできなかった。
首位と10打差と離れてはいるが、先週の「全米プロゴルフ選手権」最終日につかみかけた好感触を呼び戻し、巻き返しに向けてあとは上昇するのみだ。
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