<CAT Ladies 最終日◇19日◇大箱根カントリークラブ(6,704ヤード・パー73)>
大箱根カントリークラブを舞台に行われている「CAT Ladies」。優勝をかけた最終日がいよいよスタートした。本日の箱根も、ここまでの2日間同様、風も弱く、穏やかな天候に包まれている。
2日目を終え、トータル10アンダーでトップに立っているのは、“黄金世代”の一人、大里桃子。7月のプロテストに合格したばかりの20歳が、2位に3打差をつけ、ツアー初優勝に王手をかけた。
「いつもは裏街道スタートで緊張感ゼロのなか追い上げるゴルフをしてきた。最終組で緊張すると思うけど、ギャラリーの歓声を味方にしたい」と話した通り、最終日はこれまでとは異なる、未体験のラウンドとなる。課題にあげたのは、この2日間で28ホール中11ホールのフェアウェイキープに留まっているティショット。一打集中で、優勝に向け歩みを進めたい。
トータル7アンダーの2位には森田遥、ささきしょうこが続き、トータル6アンダーの4位タイは堀琴音、香妻琴乃、権藤可恋、飯島茜、サイ・ペイイン(台湾)の5人がつけている。
大不振に見舞われるシーズンを過ごしている堀は、現在、新たなコーチのもと“再建”に向け取り組んでいる。その効果が徐々にあらわれ出し、本人も「久しぶりに楽しいゴルフができている」と表情は明るい。久々にめぐってきたチャンスを前に、“一発逆転”となるレギュラーツアー初優勝を目指したい。
速く、硬いグリーンは、ショット、アプローチ、パターのわずかな“ズレ”が大きくスコアに影響してくる。最終日も、絶妙なピン位置で、選手に余裕を与えさせないセッティングが用意されるだろう。
泣いても笑っても、残り18ホール。“新時代の到来”を印象付ける大会となるか? はたまた“復活劇”の舞台となるか? 上位から虎視眈々と逆転を狙う“強者 ” の名も残っているため、最後まで目が離せない展開となるのは間違いない。
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