先週の「RIZAP KBCオーガスタ」で熱中症に見舞われた石川遼。それでも4日間を戦ったが、今週の「フジサンケイクラシック」は体調を戻すことができずに今季初の欠場となった。
「フジサンケイクラシック」初日の様子を現地からフォト配信中!
フジサンケイクラシックは2009年、10年と連覇。昨年は2位タイに入るなど好成績を残してきた大会なだけに今年も活躍が期待されたが、富士桜で石川の活躍を見ることはかなわなかった。
今季は開幕戦から全試合に出場。その合間には、トーナメント以外の地区オープンにも参戦。優勝した4月の「千葉オープン」、「岐阜オープン」や、今月の「岩手県オープン」に出場した。加えて、その合間には今季から就任したジャパンゴルフツアー選手会長の業務もこなす。
6月には東北3県を回って福祉車両の寄贈式に奔走。そのほかにもスナッグゴルフのイベントや、ジュニアレッスン会、直近では20日に熊本を訪れて震災復興イベントに登場している。同イベントに参加した重永亜斗夢は、「その前には東京でのイベントにも出ていたみたいだし、遼は忙しすぎる」とコメント。多忙を極める中では、なかなか体調を戻すのにも時間がかかる。
先週の「RIZAP KBCオーガスタ」では、「体調とスコアは関係なかったりする。体調が良くても、もっとスコアが良かったとは思わない」としながらも、万全の体調ではない中で7位タイに入った。
ツアーもすでに前半の12試合が終了。その中で4度の予選落ち(「ISPSハンダマッチプレー選手権」の1回戦敗退を含む)を喫したが、痛めていた腰の調子や、改善に取り組んできたスイングも「悪かったときの癖が取れてきた」と上向き。先週は「すごくいいスイングができていたかなというくらい振れていた」という岩手県オープンと同等のスイングのできとなっていた。「こういう感じで後半戦もプレーできればすごく楽しみ。前半とはまた違ったプレーを見せられたら」と明るいコメントを残していた。
後半戦では、9月の「ANAオープン」、10月の「マイナビABCチャンピオンシップ」、「東海クラシック」、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」と、制覇した大会が待っている。ツアーも、賞金ランク上位者などに出場資格が限られる最終戦を含め、残すところ11試合。国内復帰からもうすぐ1年、ここまで作り上げてきたものを、後半戦で発揮したいところだ。
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