ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

黄金世代にプラチナ世代…なぜ近年のアマは揃ってプロの試合で活躍できる?【記者の目】

もはやここ最近当たり前となったアマチュアの活躍。「ゴルフ5レディス」では沖学園高校の3年生・後藤未有が28位タイに入った。2日目を終えた時点で10位につけていたが、5打差あったとはいえ、もはや真新しさもない。スポーツ紙でも紙面で取り上げたのは1社だけ。後藤が「トップ10に入りたい」と言ったことも、もはやアマチュアがプロのトーナメントで上位に入ることが珍しくなくなったことを感じさせた。
西村優菜、安田祐香、古江彩佳の初々しいスマイルをチェック!プラチナ世代の写真満載
後藤はアイルランドで行われている世界の強豪アマチュアが集う「エスピリトサントトロフィー 世界女子アマチュアゴルフチーム選手権」のメンバーに選ばれなかった選手である。“プラチナ世代”と呼ばれる後藤らの世代の層の厚さを改めて感じるばかりだが、なぜここまでみんながプロトーナメントで活躍できるのか。
後藤は世代で強い理由について「高校の試合でも、優勝スコアが2日間で2桁アンダーに乗っていたりとかなりレベルが上がっています。そんな状況で切磋琢磨していることが強くなっている要因だと思います」と話している。また、同級生がプロのトーナメントで活躍していることも大きい。
「今まではただプロの試合に出られるだけでうれしかった。でも、他の子達が上位に入っていて、みんなができるなら自分も、という思いが芽生えました。その時に“上位に入るためにはどうしたらいいんだろう”と目標に対しての道筋も明確になりました。自分には何が足りないか、何を伸ばさないといけないのかが見えてきました。そういうところをみんなから学びました」
同じような切磋琢磨は後藤らの2つ上の世代、いわゆる勝みなみらの黄金世代でも起こっていた。勝が2014年に「KKT杯バンテリンレディス」を高校1年生で優勝して以降、「私にもできる」と全国各地の女子アマが奮起。勝の2学年上の柏原明日架、堀琴音、森田遥らをはじめとしたアマチュア勢がツアーを賑わせ、同級生で言えば新垣比菜、吉本ひかるが翌年のステップ・アップ・ツアーで優勝。極めつけは16年の「日本女子オープン」でアマチュアとして初めてメジャー優勝を成し遂げた畑岡奈紗だろう。このあたりからツアーでアマチュアが上位にきても驚かなくなってきた。
勝の影響はレギュラーツアーに出場していたいわゆる世代のトップ選手以外にもしっかり与えている。8月の「CAT Ladies」で初優勝を挙げた大里桃子は、熊本県出身で勝の優勝を目の前で見ていた。「優勝したときは鳥肌がたちましたけど、すっごく悔しかった。みなみは小学校のころから知っていたので。私もずっとナショナルチームに入りたかったのですが、入れなかった。その悔しさはすごくあります。主催者推薦とかも強い子がもらっていて、私はあまりもらえなくて。でも、逆にこれだけ強い選手が集まっていなかったら、もう少し余裕をかましていたと思う」と悔しさを力に変えてここまで上り詰めた。
確かに同い年が活躍していれば「自分にもできる」という自信が芽生えるのも分かるし、そうやって切磋琢磨することで、レベルアップのスピードが他の世代よりも速いのも理解できる。宮里藍の活躍に影響を受けて、それまでの世代より早くからゴルフクラブを握っていることも要因の1つだろう。
だが、プロの試合で上位に来られる理由は本当にそれだけだろうか。現在プロとして同級生の多くが活躍している世代の選手に一緒に探ってみた。
成田美寿々、葭葉ルミ、青木瀬令奈ら現在のツアーの中心の世代。勝みなみらが呼ばれるまでは黄金世代と呼ばれていた、92年世代(92年4月〜93年3月生まれ)の福田真未は、「世代のレベルの高さはもちろんありますが、そもそもの試合数が関係しているのでは」と分析する。
「私たちのときはプロの試合というよりもアマチュアの試合がメインでした。ジュニアの試合も今と変わらず多かったですし、私たちが出ていたプロの試合といえば女子オープンくらい。あとは2試合くらいしか出ていませんでした。そのあたりの環境が変わったのではないでしょうか。今のアマチュアの子たちは予選会からの出場だけでなく、主催者推薦でも出場していますからね」
昨年の賞金女王・鈴木愛、藤田光里、川岸史果らを擁する94年世代(94年4月〜95年3月生まれ)の武尾咲希も福田の意見に同調する。「私の学年くらいまではジュニアがプロの試合に出られるという環境ではなかったので、プロになってから強くなった世代だと思います。普通のプライベートのゴルフ場とプロの試合とではセッティングも全然違いますし、試合に出ることで学ぶこともたくさんあります。経験がモノを言うスポーツだと思うので、1試合でも多く試合を積んだ方が成長につながると思います」。
同級生に高校3年生のアマチュアとしてツアーを優勝した宮里藍、横峯さくら、そして一学年下には上田桃子、諸見里しのぶと今のツアーの原型を作った85年世代(85年4月〜86年3月生まれ)の藤田さいきはこんな意見も。
「同い年がたくさんツアーに出ていることは、切磋琢磨以外にやりやすさにもつながっていると思います。ジュニアの試合からみんな顔見知りで、同じようなメンバーがプロの試合に上がってくるから。いわばジュニアの試合の延長線上でできているように見える」。また“やりやすさ”はこんなところも。「今の時代は極端に上下関係が厳しい時代でもないので、“なんでそういうことするの?”といざこざとかになったりすることもない。先輩方から物事をはっきり言われる時代でもないから、“あ〜、プロって怖い”とならないですしね。それがゴルフのやりやすさにつながっていると思う。だからどんどん下の世代も上がってくると思いますよ。私のころは堂々と練習なんてできませんでしたから(笑)」
出場できる試合数が増えたこと。そして、上下関係が減った時代の移り変わりもプロトーナメントの活躍にマッチしたといっていい。逆に言えば、アマチュアが出場できる試合が増えたことは明らかに勝みなみという選手が優勝したことでできた功績である。高校3年生で優勝した宮里藍が日本のジュニアの環境を変えたように、アマチュアがプロのトーナメントで力をつけるといった道筋と作った勝みなみも、日本女子ゴルフ界のレベルアップに貢献した功労者と言えるだろう。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る